カシコレラ

高校教員を早期退職。「人生は実験だ」を合言葉に妻と信州に移住。 農・DIY・お金稼ぎの経験皆無の凡人が自給的暮らしを探求中。気ままにあれやこれや投稿。ひととひと、農と環境と教育をつなぐ「虹色ラボ」、真に持続可能な暮らしと生き方研究所「いっさ」主宰。

美味しい栗にな~れ

我が家の栗の木に今年もたくさんの栗の実がついている。もちろん、一切の薬剤を散布していない完全な無農薬無肥料の栗だ。


8/25に撮影した栗の木と実の様子。

 



現在の自宅を購入する際、以前の家主さんが農薬散布の道具の提供を申し出てくれた。「農薬を散布しないと栗に虫がついて困るから」というのだ。
もちろん、その申し出をお断りしたのだが、4月下旬頃から栗毛虫が大量発生。凄まじい数の栗毛虫を薬剤等を一切使用せず除去するのに苦労した。

しかし、その後すぐ、簡単な栗毛虫対策を知った。栗の木に産みつけられた卵を秋~冬に探して除去すれば栗毛虫は発生しないのだ。栗毛虫は比較的、低いところにしか産卵しないというから簡単だ。

早速実行した。翌春は、少しだけ栗毛虫が発生した。1か所だけ卵を見逃したのだ。しかし、虫がまだ小さい状態で発見したので、あまり苦労せず除去に成功。
その翌年は卵を完全に除去し、栗毛虫は一匹たりとも発生しなかった。それ以来、探しても、栗毛虫の卵を目にすることはない。




カボチャの収穫2023・その1

今年はカボチャの生育が順調でたくさんのカボチャが収穫できている。

まずは、今年始めた「ヒトツボ菜園」のカボチャ。

高さ30cm、幅1.8m、奥行1.8mの木枠の中に極上の土を入れた「ヒトツボ菜園」。
5月下旬、そこに2株のカボチャの苗を定植したのだが驚異的な成長ぶりを見せ、どんどん実を付けた。

7/29、1つめのカボチャを収穫。重さを測ったら3270gもあった。








8/11、「ヒトツボ菜園」の7個のカボチャを収穫した。最も大きなカボチャは4kgを超え、自宅のはかりでは測定できず。4.3kg程度だっただろうか。もっとも軽いもので2.6kgだった。


8/23、「ヒトツボ菜園」の4つのカボチャを収穫した。これまで収穫した実よりもかなり遅い時期に実をつけたもので、これまでの8個のものよりは小さめだったが、十分な大きさだった。



ラボ1畑、ラボ4畑のカボチャについては改めて報告したい。





地道にコツコツ建造中~もみ殻断熱小屋 8/1現在

お手本がない中、試行錯誤しながらの建造。
しかも、細かい作業がたくさん。
ゆっくりだが建造は進んでいる。

工程の都合でまだ閉じていない北壁以外は、ほぼもみ殻を入れ終えた。最上部はウッドファイバーを詰める。

8/1現在の様子。

(南東より撮影)



(北東より撮影:屋根下の三角形の部分(破風部)のもみ殻断熱槽づくりにとりかかった)



(北より撮影)


(南壁のもみ殻断熱槽内側)

(東壁のもみ殻断熱槽内側)


(西壁と北壁西側のもみ殻断熱槽内側)







ホタルブクロとホタル

 庭や近所のホタルブクロが咲いたなと思った頃、自宅のすぐそばにある水路(通称「ホタル水路」)にホタルが姿を見せるようになった(6/18)。




 


 ホタルとホタルブクロの関係が気になり、ホタルブクロについて少しだけ調べてみた。

 ホタルブクロという呼び名は、子どもが袋のような花に蛍を入れて遊んだことに由来するそうだ。ホタルブクロの花の中にホタルを入れた動画がWeb上にあった。なるほど、ホタルを花の中に入れたくなる気持ちはよくわかる。ホタル水路沿いにホタルブクロを植えるといいかも?すでに近所の方が植えているかもしれない。

◆ホタルブクロの花の中にホタルを入れた様子がこちら「なんて幻想的!」「懐かしいなぁこの感じ」
https://togetter.com/li/1122251

 若苗やつぼみや花を食用にもするようだ。


 以下、ウィキペディアの記述(参考文献の明示あり)をもとに名称と食利用についてまとめてみた。

◆ 名称について
 キキョウ科の多年草。ホタルブクロという和名は、子どもが袋のような花に蛍を入れて遊んだことに由来するそうだ。
 提灯花、釣鐘草、雨降り花という呼び名もある。
 中国名は、紫斑風鈴草、燈籠花、吊鐘花など。

◆ 食利用について
 花、つぼみ、若苗が食用にされるそうだ(参考文献の記載あり)。
・花やつぼみは、茹でた後に三杯酢やすまし汁にしたり、ホワイトリカーに漬けて花酒にする。
・若苗の採取時期は、暖地が3 - 4月、寒冷地で5月ごろが適期とされ、若苗を根を残すように株ごと切り取る。若苗は苦味が強い。しっかり茹でてから流水に取り、おひたし、和え物、煮びたし、油炒め、汁物の具などにする。生のまま天ぷらにもできる。

 

短い西洋小麦粉麺(ショート・パスタ)はしっかり噛める


 麺類は大好物。だが、近年、食べる頻度は低くなった。
 
 以前にも増して米をおいしく食べるようになったということもあるのだが、主たる理由は「よく噛んで食べる」ことをとても大切にするようになったからだ。健康に留意するためには「よく噛むこと」がとても重要だということを痛感するようになったのだ。

 スパゲッティなど長い麺はついついあまり噛まずに食べてしまうことになりがちだ.。噛むことをかなり意識しても、よく噛んで食べることは難しい。
 その点、マカロニ、ペンネ、フリッジなど短いパスタは、しっかり噛んでゆっくり食べることができるから健康的だ。

 お金にあまり依存しない暮らしを築くためには、健康を維持し、極力、医療に出費しないようにすることがとても大切になる。


追記:

 写真のパスタ料理の食材のうち、トマトソース、アスパラ、タマネギ、トウガラシは自家栽培・自宅加工。乾麺、オリーブ油、塩は購入品。
 湯は自給電力で沸かし、調理は灯油を燃料としたコンロ(灯油コンロ)で行う(状況に応じてカセットコンロを使用することもある)。

 小麦をたくさん栽培、収穫、脱穀、製粉、製麺し、自家製パスタを使用すること。自家栽培のヒマワリから油を搾って調理に使うこと。これらを目指したいところだが、なかなか、そこには到達しない。
 調理は、将来的には、電力や化石燃料に依存せず、かまどや太陽熱調理器で行えるようになるといいなと思っている。

(知人宅の太陽熱調理器)



 

冷やご飯は美味い!~冷やご飯の美味しさが秘める可能性

炊きたてのホカホカご飯は美味しい。
しかし、常温の冷やご飯の方がさらに美味い!(注1)
良く噛んで味わって食べると、冷やご飯の方が、甘みも旨みも強く感じるのだ。弾力ある食感もいい。

(写真:大抵は塩とゴマをかけて食べるが、塩とゴマなしでも美味しい。ご飯の味だけを堪能したいので、基本的には漬物やおかずなどと一緒に食ることはしない。カレーの時もご飯とカレーとを別々に食べる。)


炊きたてであれ、再加熱であれ、温かいご飯には、温かみや柔らかさなど、その美味しさや価値はある。
だが、甘みや旨みの強さにおいては、常温の冷やご飯の方が勝っていると思う。(注2)(注3)

この事実に気が付いた時、まず、思い至ったのが、エネルギー消費の問題だ。

常温の冷やご飯が美味しいのに、わざわざ温め直して食べるのはエネルギーの無駄だろと考えることもできる。

おそらく、手間をかけて、竈(かまど)でご飯を炊いていた昔は、一日一度、炊飯し、あとは、おひつに入れた冷やご飯を食べていたのではないだろうか。
炊飯器でご飯を炊くようになってからも、保温機能や温め直し機能付きの炊飯器、電子レンジを使用するようになる以前には、冷やご飯を食べることが多かったのではないだろうか。

ご飯だけではない。
ホームベーカリーで焼いたパンも、味の濃さという点では、焼き立てよりも時間が経過したものの方が勝っている。
唐揚げなど、おかずの類も、ある程度温度が下がったものの方が、じっくり良く噛んで食べると美味しさを強く感じる。

温めることには価値はあるだろう。
しかし、温かいことは、美味しさの価値の一部に過ぎず、味そのものを堪能することを妨げる要因になることもあると思う。
実際、炊きたてのご飯を食べる際には、「炊きたて」であることに意識が向き、味そのものへの意識が薄くなる。味に意識を集中させて炊きたてご飯を味わうと、冷やご飯ほどの旨みや甘みは感じられないのだ。

ここにまで考えが至ると、ホカホカの弁当を販売することや、電子レンジによる弁当の再加熱サービスをすることが当たり前のことのようになっている現状は、膨大なエネルギーの無駄のように思えてくる。

食事はホカホカの方が美味しい。
温かい食事が本来あるべき姿だ。

このような意識、志向、考え方、価値観は、普遍的なものではなく、知らず知らずのうちに刷り込まれてきたものに過ぎないような気がする。(注4)

ホカホカ呪縛から解き放たれた時、再発見できる美味しさがある。
エネルギー消費の見直しもできる。
食生活はじめ、生活全体、社会の在り方の問題の見直しにもつながるだろう。
過去に学び直し、未来への新たな道を拓くことにもつながるだろう。
僕はそのように考えている。

理屈はともあれ、常温の冷やご飯の美味しさを堪能している。冷やご飯は美味い!(注5)

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注1:一定時間以上冷蔵庫内に入れておいたものは乾燥して美味しいとは感じられない。

注2:冷やご飯の美味しさについては増上寺・79代法主・道重信教が語った次のような言葉や良く知られているようだ(子母澤寛『味覚極楽』)。

”飯じゃがね、これはつめたいに限る。たきたてのあたたかいのは、第一からだに悪いし歯にもよくないし、おまけに飯そのものの味もないのじゃ。本当の飯の味が知りたいなら、冬少しこごっている位のひや飯へ水をかけて、ゆっくりゆっくりと沢庵で食べてみることじゃ。この味は恐らくわしのような坊主でなくては知るまいが、うまいものじゃ。”
(引用は、次の①の投稿記事からの孫引き)

①「お冷やご飯のこと」(「株式会社 坂ノ途中 HP コラム」2018/12/03投稿記事)
https://www.on-the-slope.com/articles/column/withveg/articles-59746/

子母澤寛『味覚極楽』(ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%B3%E8%A6%9A%E6%A5%B5%E6%A5%BD


注3:なぜ、冷やご飯の方が、甘いや旨みが増すのか。その理由を知りたいと思い、Web上で少々調べてみた。温度によるデンプンの変化、噛み方の違い等が関係しているのではないかと推測できたが、得心のゆく説明には、未だ辿りついていない。
次の③など、冷やご飯の『レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)』が腸内環境を良くするなど、冷やご飯を良く噛んで食べることがダイエット効果、便秘解消、代謝促進など健康に良い働きをするという記事もあった。

③「冷やご飯はダイエットの味方!?秘密は大腸まで届く「レジスタントスターチ」」(「腸活ナビ」)
https://www.biofermin.co.jp/chokatsu_navi/article/2022052001.php

注4:次の④の記事には、
「冷やご飯がうまい」という道重信教の言葉は、常識にとらわれていると真実が見えなくなること、ものの見方を変えることによって新しい何かを発見することもあるということを伝える言葉ではないかという解釈が書かれていた。

④「道重上人(道重信教)の言葉『やっぱ冷や飯が一番うめぇ』」
(Ficino Campanellaさんのブログのおぼえがき 2014年02月05日)
https://ameblo.jp/alienor-daquitaine/entry-11765573105.html

注5:これほど明確に、冷やご飯の美味しさを感じるのは、美味しい無農薬の玄米や分づき米を食べているからかもしれない。

 

東壁と北壁のもみ殻槽制作中 ~もみ殻断熱の「離れ」建造

 知識も道具も増え、技術も向上し、要領も良くなったのだが、作業の進展は相変わらずゆっくり。正確に施工する技能が身についたのでより丁寧に作業するようになったからだ。まだ、壁面のもみ殻槽制作を継続中だ。

 下の写真は東壁の窓の下の部分。もみ殻断熱槽はこのような感じである。もみ殻の層の厚さは200mm.



 壁面全体は次のような構造にする予定。


 東壁は少々複雑。


 東壁は、現在、ここまで施工した。


平行して北壁のもみ殻槽制作も進めている。






プラモデルを作っているのか?と思うくらい緻密な作業をすることもある。


昨日、ここまで施工した。








オーガニッククラブの大豆播種&昼食交流会

6/6、オーガニッククラブのメンバー全員揃って、大豆の種蒔きを行った。
恒例のチューチュートレイン種蒔き(管理機+種まき機+足による覆土)で作業を開始した。


大雨の影響で状態が芳しくなく、管理機と種まき機の使用に適さない場所は、手と足による播種に切り替えた。ロープと三角ホーが大活躍。

とてもいい具合に種蒔きができた。


種蒔きの後はおいしい昼食を頂きながらの交流会。
今年も大豆の栽培活動が始まった。

 






南壁面にサッシを取り付けた ~もみ殻断熱の「離れ」建造




5/20、かつてサッシ関係のお仕事をされていた近所の友人・Jさんと一緒に南壁面にサッシ(ドアと固定窓とすべり出し窓)を取り付けた。というよりほとんど、Jさんに取り付けていただいたと言った方がよい。私は補助作業。とても勉強になった。
 南側の建具が取り付けられたことで住居に近づいた。Jさん、ありがとう~!





 * サッシ取付のために必要な様々な準備は僕自身が苦労して行った。