カシコレラ

高校教員を早期退職。「人生は実験だ」を合言葉に妻と信州に移住。 農・DIY・お金稼ぎの経験皆無の凡人が自給的暮らしを探求中。気ままにあれやこれや投稿。ひととひと、農と環境と教育をつなぐ「虹色ラボ」、真に持続可能な暮らしと生き方研究所「いっさ」主宰。

赤とんぼが手に止まる爽やかな一日 ~今日の畑より~

快晴。暖かくて風も爽やかな気候。
カメラを手に畑にでるといきなり赤とんぼが手に止まった。
一匹だけではなく、次から次へと僕の手や腕に止まりに来る。
以前はこの上なく警戒心が強かった赤トンボなのに不思議だ。

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さて、今日の畑の写真より。

〈ネギとアフリカン・マリーゴールド〉・・・料理直前、時には料理中にネギを抜きに来ることができるのはとてもうれしい。いたるところに咲いているアフリカン・マリーゴールドが畑を明るくしてくれている。

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〈ハクサイとサンチュのコンパニオン〉

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〈サツマイモ〉・・・金時と山川紫の2種類。時々、試し掘りしてみて成長を確かめ、掘ったサツマイモをおいしくいただく。今日のデザートはサツマイモのヘルシーケーキ。

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コマツナ(左側)とルッコラ(右側)〉・・・最近、朝食時にはコマツナルッコラのスムージーを飲んでいる。

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〈千成ひょうたん〉・・・たった一株の自生ヒョウタンに45個実がなった(昨年は4株で20数個)。葉っぱも枯れたのでそろそろ収穫期。

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<ダイコン>・・・4種類のダイコンのタネを播種。生命力を感じる。

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◆おわりに・・・今日、数株のヒマワリのタネの部分を収穫した。ついでにヒマワリを根元から刈ろうしたのだが、タネ部分を獲ったヒマワリの先端すべてに赤トンボが止まっていた。赤トンボのためにヒマワリを根元から刈るのは止めた。

ススキの活け花

いろいろないきさつがあり、茶道をしている知人にラボ3畑のススキを送った。

〈我が家を見下ろすラボ3畑のススキ〉

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中秋の名月の時と、茶道教室の時と、素敵に活けて飾って下さった。
その際の写真まで送っていただいて、とてもとても嬉しい気持ちになった。

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まだまだ栽培作物を他人に提供できるような状況ではないが、ススキはたっぷりある。
今回の経験で、ススキをどうやって送ればいいかもわかった(改善点もわかった)。
来年は、茶道をしている母や妹にも送ってあげようと思う。
希望があれば、だけどね。

「ひとりで進め」~タゴール・ソング~

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3か月ほど前の事。
いつもお世話になっている人生の大先輩 Iさんが市民活動で苦闘している僕を励ますために歌を贈ってくれた。
約100年前のインドの詩人タゴールが作った「Ekla Chalo Re(ひとりで進め)」という歌だ。

 * イギリス植民地時代のインドを生きたタゴールは、詩だけでなく2000曲以上の歌を作った。「タゴール・ソング」と総称されるその歌は100年以上の時を超え、今でもベンガルの人びとに愛されている。

 * インドの国歌もバングラデシュの国歌もタゴールが作ったタゴール・ソング。

 * タゴールが作り上げた歌の魅力に迫ったドキュメンタリー映画が『タゴール・ソングス』。

 ◆ 映画『タゴール・ソングス』公式ウェブサイト 
  http://tagore-songs.com/
 ◆ 映画『タゴール・ソングス』予告編
  

www.youtube.com

さて、僕はその歌の歌詞を見ただけで楽曲を知らずにいたのだが、今朝、ふと気になって、いろいろ調べながらYoutubeで視聴してみた。
なかなか興味深かったのでここに掲載しておく。

【僕が選んだ「Ekla Chalo Re(ひとりで進め)」5つのバージョン】

① Ekla Chalo Re - by Shreya Ghoshal(Lyrics [BENGALI | ROM | ENG] )
 * ベンガル文字、ローマ字、英語訳、3つの表示あり。

www.youtube.com 
② Ekla Chalo Re - by Shreya Ghosal
* 上記①のライブ映像。女性ボーカル(Shreya Ghosalさん)。

www.youtube.com

 

③ Ekla Cholo re (with lyrics) - by Amitab Bacchan (アルバム「Kahaani」より)
* 男性ボーカル(Amitab Bacchanさん)。音声のみ。

www.youtube.com


④ Ekla chalo re - by Murali Gopy feat. Bennet & the band (Music Mojo Season 2 KappaTV Low)
* バンド演奏。テレビ番組ライブ映像。

www.youtube.com

 

⑤ Ekla Cholo Re - by Swarathma feat. Lakhan Das Baul(music video)
* バンド演奏。路上にて。

www.youtube.com

 

尚、映画『タゴール・ソングス』の監督・佐々木美佳さんが書いたタゴールの生涯とタゴール・ソングについてはこちらをどうぞ。
http://tagore-songs.com/#tagore_wrapper


(参考資料)

タゴール・ソング】

・インド(ムンバイ)の若手バンドSanamが演奏しているタゴール・ソング「Tumi Robe Nirobe」 * 何と再生回数1200万回以上

www.youtube.com

 

・Ami Chitrangada | Gaan Diye Shuru | Rezwana Choudhury Bannya | Tagore Song | Channel i | IAV

www.youtube.com

・インド 国歌「ジャナ・ガナ・マナ(जन गण मन)」
https://www.youtube.com/watch?v=rRXGyIqUHhs

バングラデシュ人民共和国 国歌「我が黄金のベンガルよ(আমার সোনার বাংলা)」
https://www.youtube.com/watch?v=apfvtGvyDgI

タゴールソング:慈悲と喜びの場にて:土取利行 松田美緒 Tagore song

www.youtube.com

・Tagore Song/ Sharmila Roy タゴールソング/シャルミラ・ロイ
https://www.youtube.com/watch?v=MxKt7u_65YE

・女声合唱とピアノのための「百年後ーダゴールの3つの詩ー」から 百年後
https://www.youtube.com/watch?v=_m0q8cVu-FI

【その他】

タゴールの詩集『ギタンジャリ』(インターネット図書館・青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/cards/001075/card33221.html

・「アッチャー・インディア 読んだり聴いたり考えたり」(軽苅田 凡平(かるかった ぼんべい))
http://achhaindia.blog.jp/
 * インドの音楽シーンなどを紹介するブログ

 

【修正版】安全・安心なリンゴ① ~リンゴの皮と中身とネオニコチノイド系農薬~

自宅から車で15分程のところに「無農薬リンゴ」を栽培しているリンゴ園があることを知り、購入してきた。

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虫対策に木酢酢のみ使用し、化学農薬は使用していないリンゴだ。
残留農薬の心配がなく、とても美味しい。
そして、皮ごと食べることも可能だ。

「農薬を使用していても洗って皮をむいて食べれば安全・安心でしょ!」と思う方も多いと思う。
しかし、それは一昔前の常識で、最近のリンゴ事情というか、日本の農薬事情を考慮するとそうもいかないらしいのだ。

農薬不使用のリンゴを簡単に手に入れることができない人を不安にさせるようなことを、安易には書きたくない。
しかし、農薬をめぐる日本の現状があまりにも深刻であり、この現状を改善するには私たち一人ひとりが真実を知り、意識を変えるしかないので、敢えて書くことにする。
 * 安全・安心は付加価値ではなく、誰もが享受できなければならない、あたりまえのこと。
 * そして、国民の食の安全・安心を守ることは、政府が果たすべき役割であり、政府を正しく機能させるためには国民・市民の声が必要である。

ネオニコチノイド系農薬(作物全体に浸透する性質がある農薬)を使用して栽培されたリンゴは、洗って皮をむいて食べたとしても中身まで農薬が浸透しているため、安全・安心とは言えないようなのだ。
今までは、洗って皮をむけば安全だというのが常識となっていたが、その常識が通用しなくなっているのが現状なのだ。
少なくともそのような調査結果が存在する。

この問題について、わかりやすくまとめて書かれた記事がこれである。
★★★① Yahoo!ニュース:「農薬は洗えば落ちる」は本当か?(2020年9月7日)
https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20200907-00197133/

そして、上記①の根拠となっている調査結果が次の②と③などだ。

★★② リンゴの皮と中身とネオニコチノイド系農薬(一般社団法人・農民連食品分析センター)~リンゴの皮と中身とネオニコチノイド系農薬アセタミプリドの分布~ 2020年9月8日再構成
https://earlybirds.ddo.jp/bunseki/report/agr/neonico/fruits/index.html

③ 東京都健康安全研究センター年報2015:国内産野菜・果実類中の残留農薬実態調査(PDF)
http://www.tokyo-eiken.go.jp/files/archive/issue/kenkyunenpo/nenpou66/189-195.pdf


実は、海外ではネオニコチノイド系農薬の問題の深刻さに多くの人々が声をあげたため使用禁止になったり規制が強化されたりしている。しかし、日本では残留農薬基準が緩められるなど世界の動向に逆行しているのだ。

では、安全・安心なリンゴを食べるためにはどうすればいいのだろうか?
市民が声をあげるってどうすればいいのだろうか?

(つづく)

(追記)ネオニコチノイド系農薬の問題については以下が参考になると思う。

・ ネオニコチノイド系農薬問題(一般社団法人 アクト・ビヨンド・トラスト)
https://www.actbeyondtrust.org/project-neonico/


★★「ネオニコチノイド系農薬の危険性を、科学者が警告しています。」
 * ネオニコチノイド系農薬に関する科学的知見を一般社団法人 アクト・ビヨンド・トラストが独自に整理し、市民活動などに際して確実に言えることと、その参考資料を厳選して、わかりやすくまとめたものです。活動計画の手がかりにしたり、典拠を明記のうえ抜粋・引用したり、自由にご活用ください。(2019.12更新)
 https://www.actbeyondtrust.org/wp-content/uploads/2019/11/alert2019.pdf


★★「浸透性殺虫剤タスクフォース 日本語字幕つきショートフィルム(11分)」
 * 国際自然保護連合(IUCN)に助言する「浸透性殺虫剤タスクフォース」(The Task Force on Systemic Pesticides)の科学者たちが、ネオニコチノイド系農薬の生態系に与える影響や予防的に使用することの弊害、さらには農薬業界の科学的根拠の欠如などを語ったショートフィルムです。ネオニコチノイド系農薬の問題の入り口として、世界の科学者の知見と懸念を知ることができます。
 http://www.tfsp.info/ja/

 

キュウリの意志・キュウリの権利

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上の写真は我が家の畑の巨大なキュウリ。
収穫せず、タネを取るために残してある。
大きさは長さ45cm、直径12~3cmほど。
このキュウリは、今、子孫を残すべく、タネを完熟させているはずだ。

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通常、長さ20cm、直径3cmくらいに成長したキュウリを収穫して、おいしくいただく。
しかし、キュウリは子孫を残すために種を完熟させ、種を落とすことをめざしている。それがキュウリの意志だ。
したがって、タネも十分にできていない、たった20cmの状態でもぎ取られ、食べられてしまうことは、キュウリにとって不本意に違いない。
 * 上の写真の状態が本来のキュウリの姿。

ところで、僕がキュウリのタネを採り、来春、タネを播き、キュウリを育てるならば、子孫を残すというキュウリの目標は達成される。
僕は、このキュウリのタネから少なくとも数株のキュウリを育てるだろうから、このキュウリは数株の子孫を残すことができる。子孫を残す確率としては決して悪くないだろう。

このように考えると、タネを採るという行為は、人間が生きていく上で大切な行為であるだけでなく、大げさに言えば、キュウリの意志を尊重し、キュウリの権利を擁護する行為でもある。
棚からぶら下がっている巨大なキュウリを見ながら、ふと、そんなことを思った。

たくさんのキュウリを食べさせてくれたことに感謝して、このキュウリのタネを採り、来春、タネを播こうと思う。

中秋の名月

今日は中秋の名月
ススキはふんだんにある。
ススキを採取してきて月見の準備。

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お供え物は今日収穫したばかりの栗。

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月が空に登るのを待つ。

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月が見えた。

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今日もいい一日だった。感謝。







ラボ4畑のヒマワリ収穫と種取り

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9月16日の起床時、ラボ4畑のヒマワリに呼ばれている気がした。
気になって出かけてみると鳥か虫に種が食べられているヒマワリがちらほらと見受けられた。

多少食べられてしまっても、10月になって、すっかり枯れて熟してから収穫しようと思っていたが、急遽予定変更。
長雨時期に入る前に収穫するのが賢明だろうと判断して一気に収穫した。

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収穫したヒマワリはコンテナなどの容器に入れてサンルームに収納。
晴天時には至る所に干し、毎日のように少しずつ種を外して日陰に干している。
ヒマワリの種を外す作業はとても地道だが僕は好きだ。

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この先、まだ、種以外の不純物を除去する作業もある。
ラボ1畑のヒマワリの収穫もこれからだ。
家庭用搾油機で油を搾るのが目的なのだが、そこに至るまで、とても手間がかかる。

焦らず慌てず、考え楽しみながらやっていきたい。

ごちそうに目がない その6(小豆玄米ご飯)

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 赤飯のようだが赤飯ではない。
小豆玄米(小豆玄米ご飯)。
もち米ではなく、玄米を小豆と一緒に炊いたご飯だ。

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塩とすりごまをかけて、よく噛んで味わって食べる。
滋味があるというのか、味わい深くて、この上なく美味しい。
おまけに、栄養価も高いし、少量でお腹が十分に満たされる。

 * 玄米は、精白した白米よりも、カルシウム、マグネシウム、リン、カリウム、鉄などのミネラルやビタミンが豊富。

* 小豆もミネラルやビタミンが豊富。
  ◆ 豆の主な栄養素(公益財団法人 日本豆類協会) 
  https://www.mame.or.jp/eiyou/eiyou.html

玄米は体に良くないという主張もあるのだが、そのあたりのことも念頭に置きながら、小豆玄米ご飯を堪能している。
とにかく、小豆玄米ご飯に目がないのである。

(追記) 玄米は体に良くないという主な考えとそれに対する僕の対応策

① 残留農薬の多くは糠の部分にある(玄米は糠をつけたまま)。
  → 無農薬の玄米が安く手に入るので、僕の場合、この点は問題なし。

② 糠の部分含まれる、発芽を抑制する物質(発芽抑制物質)が体に良くないという考えがある。

  →  玄米を炊く前に1日ほど水に浸けて玄米を発芽させてから炊飯する(発芽玄米を炊く)

 * 写真参照

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③米には無機ヒ素が含まれており、その多くが糠の部分にある。

 → 玄米ばかり食べず、7分づき米、精白米、小麦(パン、パスタ、うどんなど)、ソバ、雑穀等、さまざまな穀類を組み合わせて食べる。

栗初収穫

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雨上がり。
庭に出てみると栗が落ちていた。
初収穫。

栗の木を見上げると、今にも落ちてきそうな実がちらほら。

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落下した栗をすぐに見つけられるように栗の木の下を整備した。
いよいよ、栗の季節。



 

間引きニンジンとお好み焼き

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キャベツの代わりに人参の葉でお好み焼きをするとおいしいと、本に書いてあった。
 *吉田俊道『生ごみ先生の元気野菜革命』
ちぢみ感覚で、間引いたニンジンとニンジン葉でお好み焼きを作ってみたら、この上なく美味しかった。
おまけにニンジンを皮も含めて丸ごと食べるので栄養価も高い。
2日連続で間引きニンジンお好み焼きを堪能。

 *写真は豚肉を使っているが豚肉なしでも十分に美味しい。
 *卵を使って作ったが卵なしでも大丈夫。
 *焼きのりとすりごまを入れている。

(追記)

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7月に播種した2畝のニンジン。
最後の間引きが遅れていたため、いきなりたくさんの間引きニンジンを収穫することになった。
黄色くなった葉を取り除いたり手間はかかるがニンジン葉をおいしく食べることができるのはニンジンを栽培しているからこその恵みだ。