カシコレラ

高校教員を早期退職。「人生は実験だ」を合言葉に妻と信州に移住。 農・DIY・お金稼ぎの経験皆無の凡人が自給的暮らしを探求中。気ままにあれやこれや投稿。ひととひと、農と環境と教育をつなぐ「虹色ラボ」、真に持続可能な暮らしと生き方研究所「いっさ」主宰。

祈り

ロシア軍のウクライナ侵攻に平和を願う声が高まっている。
今、自分たちに何ができるのか?という声も高まっている。
だれでも簡単にできる方法がある。
それは祈ること。
祈りを集中させること。
多くの人々の祈りが集中すればその祈りは実現するという説があるのだ(村上和雄さんたちの研究)。*映画『祈り~サムシンググレートとの対話』参照 
https://inori2012.com/inori-top.shtml
 
この機会に、戦争をなくすにはどうすればいいか?戦争が起こされるのはなぜか?について深く考えてみたり、親しい人たちとじっくり話し合ってみることも大切なように思う。

世界から戦争を失くす方法についてはざまざまなことが考えらえるが、音楽家パブロ・カザルスの体験と主張についても紹介したい。

高木正勝さんとセッション!?

楽家・映像作家として著名な彼とセッションなどできるはずはない。リンリンと優しい音が出るサウンド・ハートを彼の音楽に合わせて鳴らしてみただけだ。ただそれだけなのだが、ほんのわずかな時間で、気持ちが緩み気分一新(リラックス&リフレッシュ)できた。

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先日、引っ張り出してきた小楽器類で「ひとり音遊び」をしようと考えた。真っ先に頭に浮かんだ曲が、穏やかで優しくて、明るくて楽しくて、変化に富むこの曲だったのだ。

高木正勝 Perpetuum Mobile(PENGUIN CAFE ORCHESTRA -tribute-)

www.youtube.com

https://www.youtube.com/watch?v=9JqcZVgwXxc

セッションするには静かで単調過ぎるかなと思った、この曲が意外に楽しくセッションできた。

高木正勝 Nijiko (Tiny Piano)
https://www.youtube.com/watch?v=wZWUfyhKCk8

 

高木正勝さんのことを知ったのは、10年ほど前。何かのきっかけがあってこの映像を視聴した時だ。なぜかとても心に残った。
高木正勝 - Girls( apple pro takagi story )
https://www.youtube.com/watch?v=rsaPG0k87pE

(参考)

高木正勝オフィシャルサイト
http://www.takagimasakatsu.com/index.html

・Masakatsu Takagi - Yubi Piano (演奏動画)

www.youtube.com


https://www.youtube.com/watch?v=Y2X5UdLjGL0

・Nijiko (Live at めぐろパーシモンホール, 東京, 2015)
https://www.youtube.com/watch?v=6evPn8BM0WU

 



 

段ボール箱からごそごそと楽器を出してきた ~ウォッシュボードと三板(サンバ)

ふと、あることを思いついて段ボール箱の中からごそごそと楽器類を取り出してきた。

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(*左から、小学生のときに学校の授業で使っていたソプラノリコーダーとハーモニカ、特別支援学校勤務時代に愛用していた和太鼓のバチ、ギターのチューニング道具とメトロノームアイルランド旅でレッスンを受けたティン・ウィッスル、バリのウブドで購入した竹笛、石垣島で購入した三板(サンバ)、知人にもらったサウンド・ハート、そして、ウクレレにウォッシュボード。ギターは押入れの中。高校時代に音楽の授業で吹いていたアルトリコーダーはなぜか行方不明。)

ウクレレは音楽の消費者であることを止めようと思って4年前に購入したもの。ウォッシュボードは同じ頃、藤野の地域通貨「よろづ屋」のネットワークを通じて無償で譲っていただいたもの。三板(サンバ)は、10年ほど前の石垣島訪問時、安里屋ユンタの生演奏で使用されていた、その音色と奏法に魅了されて購入したもの。いずれも自宅片隅でずっと眠ったままだった。さて、これから出番がくる?

藤野 地域通貨「よろづ屋」
https://fujinoyorozuya.jimdofree.com/

今日は予定していた大工修行が、生憎の天候のため延期になり、自宅に籠ってPC仕事。疲れてしまったが、楽器をごそごそ取り出してきただけで、なんだかやけに楽しい気分になった。

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三板(サンバ)とウォッシュボードの演奏について少し調べてみた。

・ウォッシュボード1を学ぶ:基本
https://www.youtube.com/watch?v=07np1oGsSSQ

・【三板の叩き方】安里屋ユンタ(跳ね弾き)
https://www.youtube.com/watch?v=IWfn_1d_dzk

・田場盛信 三板(サンバ)テクニック 2014
https://www.youtube.com/watch?v=bLsBhMp_ObI

・【美しすぎる!】沖縄三板使いの可愛い子!
https://www.youtube.com/watch?v=eIwoIEsujhg

・[三板の叩き方] 基本から応用まで三板が上手くなりたい方必見!
https://www.youtube.com/watch?v=VUIq3c6H9pE


今日はネコの日らしいが、2週間後、3月8日は沖縄では三板(サンバ)の日だそうだ。

(メモ)

ウォッシュボード
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89

沖縄版カスタネット三板」 見た目は? 演奏法は? ルーツは?
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce581b463bae9d51643c175b561ed1a693ccbb88

三板の使い方
http://www.ishigaki.com/3sin/f1.htm

三板】(サンバ)4種類を叩いてみました!その音を聴き比べます!!
https://www.youtube.com/watch?v=g-TpizlIwls

沖縄の三板実演
https://www.youtube.com/watch?v=VrzUDYK2JEg


[三板の叩き方] 基本から応用まで三板が上手くなりたい方必見!
https://www.youtube.com/watch?v=VUIq3c6H9pE

三板の叩き方】三板の持ち方
https://www.youtube.com/watch?v=8BDhrUd10Cw

三板の叩き方】右手(利き手)の叩き方
https://www.youtube.com/watch?v=WzZ01cZO1ic

三板の叩き方】右手の叩き方のコツ
https://www.youtube.com/watch?v=YTjXCdqYu_w

三板の叩き方】安里屋ユンタ(一本調子)
https://www.youtube.com/watch?v=4wP526qp6EQ

三板の叩き方】安里屋ユンタ(跳ね弾き)
https://www.youtube.com/watch?v=IWfn_1d_dzk

【美しすぎる!】沖縄三板使いの可愛い子!
https://www.youtube.com/watch?v=eIwoIEsujhg





「創造し抵抗する。両方ではいけませんか」~サティシュ・クマールとグレタ・トゥーンベリ

2017年のサティシュさんの講演で1つだけ気になったのは運動方針に関する次の箇所だ。辻信一さんの同時通訳を書き起こしてみた。

◆サティシュ・クマール「グローバルから、ローカルへ。豊かさから、幸せへ」(「しあわせの経済 世界フォーラム2017」)
 講演動画(you tube 40分29秒)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=280&v=c0ypKBR2HiI&feature=emb_logo


「グローバル経済の基礎は貪欲さと恐れ。ローカル経済の基礎は愛と共感です。私は、新しい運動をみなさんとともに始めたい。★→というのはですね、残念ながら、この世界をより良くしようとしている筈の運動家とか活動家の中にはですね、恐怖だとか不安に駆られて運動をやっている人が結構多いんですね。私は、その、環境運動であろうと、何であろうと、そういう恐怖に駆られた、恐怖にもとづくような運動のメンバーになりたくはありません。←★私のローカル運動、環境運動、そして社会をよくしようとする運動の原点は愛なんです。」

★→ ~ ←★の部分を読んで、グレタ・トゥーンベリや「未来のための金曜日」運動を私は連想した。その運動の根底には、未来への不安や恐れと適切な行動をとらない大人たちへの怒りがあるからだ。彼女らが行動をはじめたのは2018年のこと。この講演は2017年。サティシュさんがグレタさんらの運動を思い浮かべてこのようなことを述べているのではないことは明白だ。しかし、現時点で講演に接した人は、サティシュさんはグレタさんたちの運動を批判していると受け取ってしまうような気がしたのだ。
 サティシュさんが、恐れにもとづくような運動には賛同せず、別の方法の運動の必要性を主張することは当然のことながら何の問題もない。しかし、グレタさんらの運動のような、大局的には同じ方向を目指す運動を批判していると受け止められることは、分断を生み、好ましくないと思う。分断されず、つながることを提唱していることとも矛盾する。

私は、グレタさんらの運動に積極的には関わっていない。むしろ、サティシュさんが提唱することを日々実践している。しかし、私たちが直面している問題を乗り越えて、未来を切り拓くためには、資本主義という経済システムの変革が必要であるとグレタさんらが表明している点に私は大いに注目している(2020年7月EUに提出した公開書簡参照)。サティシュさんも同様の考えを持っていると私は理解している(映画『サティシュの学校』(2018年製作)の中で「成長を追求し、グローバル化し、独占を目指すのは資本主義の本質です」述べている)。私の見解では、グレタさんらの運動も、サティシュさんの運動も、方法は異なるが、同じ方向をめざす運動なのだ。

◆2020年7月16日 グレタさんら4人の若者(未来のための金曜日)がEUに提出した公開書簡より

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◆グレタさんと気候危機(気候変動、地球温暖化https://kasikorera2017.hatenablog.com/entry/2021/01/06/194900


以上に関することがどうしても気になったので、サティシュさん自身がどのように表現しているのか、確認してみた。

“Global economy(聞き取れず)greedy and fear. Local economy (聞き取れず)love and compassion .I'm starting a new movement, a movement of love. ★→ Because, many of environmentalists, economists and activists are driven by fear. I'm not a member of such activism, I'm not a member of such environmentalism which are driven by fear. ←★ My activism, and my localism, and my environmentalism is driven by love.”
(グローバル経済の基盤は貪欲と恐れであり、ローカル経済の基盤は愛と共感である。私は新しい運動、愛の運動を始めている。★→ 環境保護論者、経済学者、活動家の多くは恐れにもとづいて行動しているからだ。私は恐れにもとづく活動のメンバーでも、恐れにもとづく環境保護活動のメンバーでもない。←★ 私の活動、地域主義、環境保護主義は愛にもとづくものである。)


サティシュさんは、恐れにもとづく運動とは異なる愛にもとづく運動を展開すると宣言しているだけで、恐れにもとづく運動をことさら非難しているわけではないのだろうと理解し直した。聴衆になるべく誤解を与えないようにわかりやすく伝えようと努めた辻さんの同時通訳が、却って恐れにもとづく運動を非難しているような印象を私に与えたように思う。翻訳(特に同時通訳)がいかに困難を伴うものかということを再認識した(イスラームでは、アラビア語で書かれた本来の『クルアーンコーラン)』のみが聖書であり、他の言語に翻訳されたものは、あくまでも翻訳本に過ぎず、聖書とは見做されないというのも頷ける)。
 

一見些細なことをここまで深追いしたのは、「~をつくりだす」「愉しく~する」という行動には多くの関心が集まるが、「~に抗議する」「~に抵抗する」という行動にはあまり関心が集まらないという風潮が気になることが時々あるからだ。

ここまで書いて来て、二人の人物のことが思い浮かんだ。「あなたは抵抗よりも、音楽的な創造をもっとすべきです」という問いかけに、「創造し抵抗する。両方ではいけませんか。抵抗は時には最も難しく、最も必要とされる創造行為です」と答えた音楽家パブロ・カザルス、非暴力思想を形式的・表面的にのみとらえることに警鐘を鳴らし、「平和主義者のための暴力論」なるものを書いたマーク・ボイルの二人だ。

幸せをもたらす「学び」と「経済」~サティシュ・クマールの思想と実践 その3

7.一人ひとりが、ローカル経済の主役。「どうしたら世界を変えられるか」を悩む前に、まず自分の生活を変えましょう。

・自分の食べ物、着る物、使う物を、知っている人が作ったものにしよう。そうすることでつながりをとりもどすことができる。
・私の師ビノバ・バーベは13年かけてインド全土をくまなく歩き、ローカルフード(地産地消)を唱え、貧しい人に土地を与えることを提唱した。
・気候変動、戦争など、大きな危機に「どこから始めたらいいのか?」と問う人々への彼の答えはいつもこうだった。「まずは自分の食べ物から始めなさい。地域のもの、フレッシュで、美味しくて健康にいいものを食べなさい。自分でそれを育てるのです」
・ビノバの教えを伝えるため、私は本を書いた。邦題『恐れるなかれ』。これはいい題名。なぜなら、ローカル経済は気の弱い人には向いていないから。勇気が必要。恐れないことが必要。
・ここにいるみなさん一人ひとりが、ローカル経済の主役。「どうしたら世界を変えられるか」を悩む前に、まず自分の生活を変えましょう。消費者である自分を脱し、作り手になり、アーティストになりましょう。

【幸せをもたらす「学び」と「経済」 ⑧ 】

8.ローカル経済の基礎は「愛と共感」

・私はこの大地を、大地から生まれる食べ物を、そしてアートを愛している。
・つくることは喜び。地元でつくられた食べ物を食べる、手製の服、愛する人がつくった服を着る。それは喜び。
・自分自身はもちろん、この大地や同じ社会に生きる人を愛することができなくては、ローカル経済はありえない。
・グローバル経済の根源には、「強欲と恐れ」がある。ローカル経済の根源は、「愛と共感」。アートへの愛、私たちの想像性への愛から始まる。
・私は、みなさんと新しい運動、「愛」の運動を始めたい。環境保護論者、経済学者、活動家の中には、恐怖にかられて運動をしている人も多いからだ。私は、恐れに基づくような活動はしたくない。
・英語で、最も美しい言葉は、I love you。今の世界は、人と人とのつながりが分断されてしまっている。私たちは、日本人、アメリカ人、インド人など、どこの国の人であるかの前に、人間である。だから言いましょう。I love you! I love you! I love you!

幸せをもたらす「学び」と「経済」~サティシュ・クマールの思想と実践 その2

4.太陽エネルギー活用からローカル経済を始め、海と大地と共生する暮らしを大切にしよう。

・ローカル経済は、宇宙からのエネルギー、自分のすぐ頭上にある太陽からのエネルギーを活用することからはじめましょう。
・石炭、石油、ウランはすべて地下世界からやってくる闇のエネルギー。その使用が、汚染、地球温暖化、気候変動、廃棄物など深刻な環境問題を引き起こしている。
・海と大地とともに生きる暮らしを大切にしよう。
・貴重な宝物の海は、グローバル経済により、プラスチックゴミで埋め尽くされようとしている。
・輸入品に頼らず、日本の素晴らしい大地や米とともに生きる暮らしを大切にしよう。


5.ローカル経済実現のために、お金を稼ぐために働かないということを始め、手を使った技術の学び直しをしよう。

・まずは、お金のために働かないことからローカル経済を始めよう。週に3日働けばいい。勇気を持てばできる。
・その余った時間で手を使った技術の学び直しをする。大工、料理、ガーデニング、陶芸でも何でもいい。
ガンジーは、60歳時に糸紡ぎを学び始めた。法律家の超エリートだった彼が、インドへの帰国後、糸紡ぎを始めたのだ。「糸紡ぎでイギリスから独立できると思っているのですか?」とう問いに、「そうです、試してみなさい」と答えた。何百万という人が糸紡ぎを始め、イギリスから輸入していた綿製品が売れなくなった。そして、インドは独立した。
・「私はこれから美しいスキルを学ぶ。この手を使って世界を変える人になる!」と決意しましょう。
・環境問題は自然のことだけではない。私たち自身のこころとからだの健康のことなのだ。


6.グローバル経済は私たちを消費者にしたが、ローカル経済下では私たち一人ひとりが、作り手であり、アーティストである。

・アート、美、芸術は今ハイジャックされていて、美術館やホール、特別な場所に連れて行かれている。アートは一部のエリートのものではない。
・アーティストは特別な人の事ではなく、すべての人がアーティスト。
・内なる想像力、創造性はグローバル経済によって抑圧されてきた。
・一部のエリートと大企業、グローバル経済から、内なるアーティストを解放しよう。
・まず自分のために、家族のために、友人のために、何かを作りましょう。それでも余ったら、それを売ったらどうでしょう。
・ローカル経済は、一人ひとりが種をまき育てる、新しい経済。

 

 

幸せをもたらす「学び」と「経済」~サティシュ・クマールの思想と実践 その1

1.はじめに

 昨年、映画『サティシュの学校 みんな、特別なアーティスト』を2回視聴し、大いに共感した。サティシュ・クマールさんのことを私が知ったのは、2019年11月頃。「しあわせの経済 世界フォーラム2017」で彼が行った基調講演「グローバルから、ローカルへ。豊かさから、幸せへ」をyou tube上で視聴したときだ。
 「学び」と「経済」について共感する部分を伝えたいという気持ちで、この講演内容を要約してみることにした。何回かに分けて紹介してみようと思う。ただし、1点だけ気になる ことがある。最後にそのことにも触れる予定だ。

・サティシュ・クマール 出典:『ウィキペディアWikipedia)』

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%AB

・サティシュの学校 みんな、特別なアーティスト|cinemo

https://www.cinemo.info/76m

・『サティシュの学校 みんな、特別なアーティスト』予告編

www.youtube.com

 

2.幸せの根源と3つの条件


・幸せの根源は「満足(contentment)」「これで十分だという思い」

・幸せであるための3つの条件は、①過去のことを、くよくよしないこと、②未来を信頼すること、③現在を祝福すること。

・現在を祝福するとは、①この宇宙、この世界に与えてもらっている贈物(GIFT)である一人ひとりの「想像力と創造性」に感謝すること、②「2本の手」があることに感謝すること。

・サティシュ・クマール「グローバルから、ローカルへ。豊かさから、幸せへ」

*下記①が講演の動画。②がそのほぼ全文。③はこの講演の取材記事。

① 講演動画(you tube 40分29秒)

www.youtube.com


②【講演全文(ほぼ全文)】
https://local-biz.jp/news/1289
③ 「お金を稼ぐために働かない勇気を持て! サティシュ・クマールが考える、ローカル経済を実現するために必要なこと」https://greenz.jp/2018/02/26/satish_kumar_forum/?fbclid=IwAR3gry4vg89u5BL3Vr0hmQeHurG50vKX22beh7rz3wu6L4HOzKYEkxtyqfM

3.手から始める学び


・「2本の手」があれば、家も建てられる。種を蒔き、自分の食べ物を育てることもできる。

・私たちは、2本の指をスマートフォンに使ってばかりで、この「2本の手」さえ十分に使っていない。

・現代の学校教育では、「2本の手」を使わないことを教えている。

・大学を卒業した優秀な若者が、食べ物を育てる、料理をする、家を建てることなど、つくることを何一つ知らない。

・私はイギリスのハートランドで「スモールスクール」という中学・高校、トットネスで「シューマッハー・カレッジ」という大学を設立した。シューマッハー・カレッジでは、キッチンこそが教室であると学生に伝えている。

シェイクスピア、ガイア理論、ディープエコロジーを学ぶ前に、まずは料理。

・学びの軸は「Head(頭)・Heart(心)・Hands (手)(教育の3つのH)」だが、まず「Hands (手)」からはじまる。

音楽とは?

「音楽とは?」と問われて、「ふと口づさむもの、歌うもの、奏でるもの、創り出すもの」と書けたらカッコいいなと思う。歌うのも、楽器演奏も好きだが、得意ではない。作詞・作曲に憧れ、3曲、作詞・作曲したことがあるが、あまりにも恥ずかしい出来ばえ。「死ぬまでに1曲でいいからそこそこ自己満足できる曲を作詞・作曲してみたい」という思いがある。

10数年前、そのような話を同僚の音楽科の教員に話したら、『よくわかる作曲の教科書』という本をプレゼントしてくれた。それから2回転居したが、今でも書庫ではなく、リビングの本棚のすぐ手にとれる位置に並べている。

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生徒と一緒に授業をするのが大好きだったが、教材研究・教材づくりが作詞・作曲、授業がライブ、いつもそんなイメージで授業に臨んでいた。生徒の心を引き付ける音楽を題材にした教材を作成し授業で活用するのも好きだった(「音楽で学ぶ世界と歴史」)。

前置きが長くなった。
「音楽とは?」と自問自答して、パッと頭に浮かんだ言葉を列挙してみる。

・心に浮かぶもの ・空間デザイン  ・編集 ・人に働きかける手段

「その心は?」と自問したら、溢れるほどの過去の経験が沸き上がってきた。「空間デザイン」については、ブログに書いたことがある。

◆音楽プレイリスト『真夏の夜の夢
https://kasikorera2017.hatenablog.com/entry/2020/07/15/213641

 

心地よく刺激的なリズム、優美な音色と旋律、心につきささる言葉 Heaven Knows I’m Miserable Now ?

弱者の視点に立った歌詞が若者を中心に熱狂的に支持された、イギリスのロックバンド The Smithsザ・スミス)が1984年に発表した楽曲。
ギター、ボーカル、ベース、ドラムスが生み出し絡み合うリズムが心地よく刺激的だ。
ジョニ―・マーのギターが奏でる柔らかくて優しくて美しい音色、モリッシーが歌う美しい言葉の響きに酔いしれてしまいそうになる。
ところが心に突き刺さる言葉が飛び出してくる。

In my life
Why do I give valuable time
to people who don't care if I live or die?

(僕が生きようが死のうが気にしない奴らに、なぜ、かけがいのない大切な時間を捧げなければならないのか?)

この曲所蔵のアルバムを購入し愛聴していた当時、この歌詞が心に引っかかっていたもののその意味を痛切に実感はしていなかった。
この歌詞の意味を痛感したのはその20年ほど後のこと。
自分の野心を実現するため、自分の考えを押し通すためには、現場の教員や生徒が生きようが死のうが気にしない振る舞いをする管理職たちに遭遇するようになってからである。

そして、次の歌詞。

What she asked of me at the end of the day
Caligula would have blushed
“Oh, you’ve been in the house too long" she said
And I naturally fled

In my life
Why do I smile
At people who I’d much rather kick in the eye?


”you’ve been in the house too long”という言葉の暴力性を「カリギュラ(暴君の代名詞である古代ローマの皇帝)でさえ赤面してしまう」と表現している。


改めて歌詞を見ているうちにそのような深刻なことを想起してしまったのだが、心地よく刺激的なリズムと優美な音色と旋律と言葉の響きに酔いしれてしまう素敵な曲だ。真に素晴しい作品というものはそのような両面性を持ったものなのだろう。

 

The Smiths - Heaven Knows I'm Miserable Now (Official Music Video)

www.youtube.com


https://www.youtube.com/watch?v=TjPhzgxe3L0

Bass  Guitar: Andy Rourke
Guitar: Johnny Marr
Drums: Mike Joyce
Vocals: Morrissey
Writer: Johnny Marr
Writer: Morrissey

<歌詞和訳>Heaven Knows I’m Miserable Now ? The Smiths 曲の解説と意味
https://lyriclist.mrshll129.com/thesmiths-heaven-knows-im-miserable-now/

The Smiths - Heaven Knows I'm Miserable Now (ライブ映像、英語とスペイン語の歌詞字幕あり)

www.youtube.com

https://www.youtube.com/watch?v=cyylSlwwHNI

○○○で革命をおこす ~「糞土師・伊沢さんの信念」を読んで

【「糞土師・伊沢さんの信念」を読んで】
 仲間内の会話でしばしば登場する「糞土師」伊沢さん。「糞土師・伊沢さんの信念」というインタヴュー記事を読んで3つのことを思い出した。
https://withnews.jp/article/f0170413003qq000000000000000W01110101qq000015025A?fbclid=IwAR3AOM_qfkB9h8kMrqu-o2CTfNDh67UCDgq_pYyQ8U3zsvlNPJvzwtpAavE

 1つは、しばしばキャンプ場ではない場所で長期滞在キャンプをしていた20代後半~30代前半の頃のことだ。
 トイレはない。青空の下、気持ちよく野○○ライフの毎日。キャンプ生活後、しばらくの間は「何でこんな狭い空間に閉じこもってしなければならないのか?気分が悪い」と感じていた。

 もう1つは、伊沢さんが「仙人になろうと思って高校を中退した」という箇所を読んで思い出した高校3年生の時のこと。
 「友人が禅寺を開いた」ということを話してくれた倫理の先生(神父さん)の話を聞いて「禅寺に籠りたい!」と思った。たぶん、学校に行くのに飽きていたのだと思う。先生に禅寺を紹介してもらい、担任の先生に申し出て、学校を2週間休んで、毎日禅寺に通った。とても懐かしい思い出。

 そして最後に、幼少期、おそらく4~5歳の頃のことだ。当時は和歌山市のはずれ、トンネルを越えると隣の市という場所に住んでいた。毎日のように子どもだけの異年齢集団で裏山に探検に出かけていた。スカンポ(おそらくイタドリ)をかじり、野○○をして葉っぱでお尻を拭き、擦り傷を作って帰宅。そんな記憶がある。
異年齢集団で遊ぶことが極めて自然な時代だった。

 さて、コンポストトイレを設置したいと思いながら実行できていない。この記事を読んで簡単に実行できることを思いついた。
 べニア板と角材で3方向を腰くらいの高さまで囲った枠をつくり、自分の敷地内で野○○ライフを享受するというアイデアだ。今朝の気温は7時半の時点で氷点下11度だった。そして、また、雪が降り出した。春になったら私も○○○で革命をおこしてみようと思う。