カシコレラ

高校教員を早期退職。「人生は実験だ」を合言葉に妻と信州に移住。 農・DIY・お金稼ぎの経験皆無の凡人が自給的暮らしを探求中。気ままにあれやこれや投稿。ひととひと、農と環境と教育をつなぐ「虹色ラボ」、真に持続可能な暮らしと生き方研究所「いっさ」主宰。

幸せをもたらす「学び」と「経済」~サティシュ・クマールの思想と実践 その2

4.太陽エネルギー活用からローカル経済を始め、海と大地と共生する暮らしを大切にしよう。

・ローカル経済は、宇宙からのエネルギー、自分のすぐ頭上にある太陽からのエネルギーを活用することからはじめましょう。
・石炭、石油、ウランはすべて地下世界からやってくる闇のエネルギー。その使用が、汚染、地球温暖化、気候変動、廃棄物など深刻な環境問題を引き起こしている。
・海と大地とともに生きる暮らしを大切にしよう。
・貴重な宝物の海は、グローバル経済により、プラスチックゴミで埋め尽くされようとしている。
・輸入品に頼らず、日本の素晴らしい大地や米とともに生きる暮らしを大切にしよう。


5.ローカル経済実現のために、お金を稼ぐために働かないということを始め、手を使った技術の学び直しをしよう。

・まずは、お金のために働かないことからローカル経済を始めよう。週に3日働けばいい。勇気を持てばできる。
・その余った時間で手を使った技術の学び直しをする。大工、料理、ガーデニング、陶芸でも何でもいい。
ガンジーは、60歳時に糸紡ぎを学び始めた。法律家の超エリートだった彼が、インドへの帰国後、糸紡ぎを始めたのだ。「糸紡ぎでイギリスから独立できると思っているのですか?」とう問いに、「そうです、試してみなさい」と答えた。何百万という人が糸紡ぎを始め、イギリスから輸入していた綿製品が売れなくなった。そして、インドは独立した。
・「私はこれから美しいスキルを学ぶ。この手を使って世界を変える人になる!」と決意しましょう。
・環境問題は自然のことだけではない。私たち自身のこころとからだの健康のことなのだ。


6.グローバル経済は私たちを消費者にしたが、ローカル経済下では私たち一人ひとりが、作り手であり、アーティストである。

・アート、美、芸術は今ハイジャックされていて、美術館やホール、特別な場所に連れて行かれている。アートは一部のエリートのものではない。
・アーティストは特別な人の事ではなく、すべての人がアーティスト。
・内なる想像力、創造性はグローバル経済によって抑圧されてきた。
・一部のエリートと大企業、グローバル経済から、内なるアーティストを解放しよう。
・まず自分のために、家族のために、友人のために、何かを作りましょう。それでも余ったら、それを売ったらどうでしょう。
・ローカル経済は、一人ひとりが種をまき育てる、新しい経済。