カシコレラ

高校教員を早期退職。「人生は実験だ」を合言葉に妻と信州に移住。 農・DIY・お金稼ぎの経験皆無の凡人が自給的暮らしを探求中。気ままにあれやこれや投稿。ひととひと、農と環境と教育をつなぐ「虹色ラボ」、真に持続可能な暮らしと生き方研究所「いっさ」主宰。

大根だけ丼 ~食肉を減らすとどうなるか~

2017年1月、小豆島に農業と暮らし方の研修に出かけた。その時、農家のさなえさんにとてもいい料理を教わった。大根をスライサーで切って水気をしっかり切ってから、油揚げと一緒に炒めて甘辛く味をつけ、タマゴでとじる料理。これをご飯にかけて食べたら、まるでカツ丼を食べているようだった。
僕はこの料理を「さなえ丼」と名付け、以来、我が家の定番メニューの1つになった。

ところが、信州に移り住んでから、安全でおいしい油揚げを手に入れることができていない。そこで、仕方なく、大根とタマゴだけで「簡略さなえ丼」を作ってみた。これがとても美味かったのだ。

<簡略さなえ丼>
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油揚げなしでも美味しかった理由は大根にあったようだ。料理に使った「ビタミン大根」という大根は水分が少なく味が濃い。その存在感のため油揚げがなくてもいい味がするようなのである。

<ビタミン大根>

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そしてある日、「簡略さなえ丼」を作り始めたのだが、あらら、タマゴがない!仕方なく、大根だけで「大根だけ丼」を作って食べた。なんと、それが、とても美味かったのだ。タンパク質がない料理なので、それを補う必要はあるが味は文句ない一品だ。

<大根だけ丼(ピントがあってないのが残念…>

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さて、ミネラル豊富な美味しい野菜で料理をすると肉や出汁などは不要になる。それだけで美味しい料理になるからだ。そのため、我が家の食事は、肉控えめ。その分、鶏卵、豆腐・味噌・納豆など大豆はじめマメやマメ製品のものを多めにとってタンパク質を摂取している。

安全な肉は手に入りにくいし、肉は自給できない。そして、過度の食肉は飢餓や環境破壊の要因とも言われるので、肉控えめでも美味しく食事ができることはとてもいいことだと思っている。

最後に、過度の食肉が飢餓や環境破壊の要因となることを説明したアニメーションを紹介しますね。

◆ 2分30秒で分かる、肉を減らすと地球環境が復活するワケ(English,日本語字幕)
 2016/07/06

www.youtube.com

中心部分を一部手直しして書き起こしてみると...。
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(前略)
 気候変動の最大の原因を知っていますか?
世界中の飛行機、電車、自動車を合わせた以上の最大の要因を・・・。
国連によると、食肉の生産は、地球温暖化の最大要因のひとつと言われています。

しかし、食肉生産の問題点は、それだけではないのです。
食肉生産では、その家畜の成長に応じて、大量の水、エネルギー、穀物、そして土地が必要になります。
最近の数十年で、家畜の飼料用の畑にするために、広大なエリアの森林が破壊されてきました。
そのほとんどが「工業的な畜産形態」です。

たった1kgの動物性タンパク質を作るために、平均6kgもの植物性タンパク質が使われます。
工業的畜産では、たくさんの「食料」を使って、少量の「食料」しか作れません。
これが「食料問題」を引き起こしています。

世界的に見ると、」10億人の人々が飢餓に瀕しています。
穀物の1/3の量が食肉生産のために使われているのです。
その穀物総量は、30億人分の食料に匹敵します。
「食肉を減らすこと」によって環境汚染を減らし、資源を節約でき、飢餓を撲滅できるということに、水資源や環境関係の科学者から、OXFAM、ワールドビジョン、国連機関に至るまで、みなさんが同意しています。

それだけではありません。
医学会の権威は、食肉を減らすことにより、糖尿病、心臓病、脳卒中、ガンなどのリスクが下げられることを認めています。
そして最後に、食肉を減らすことは動物たちにとっても嬉しいことです。

(後略)
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