みんなが納得するまで、対話を重ねることが民主主義の過程(プロセス)である。十分な話し合いをせず、多数決を採って物事を決めてしまうのは民主主義ではない。民主主義の本質は少数意見であっても尊重することだ。少数の意見だからと言って切り捨てず、対話を重ねていく中で、合意を形成していくことが民主主義である。その過程でより優れた考えや方策が生まれることも多々あることだ。
そして、みんなが納得するまで対話を重ねるには、一定の技量(スキル)が必要だ。民主主義は、簡単に実現できるものではなく、時間や手間がかかる。それだけではない。対話の技量など、さまざまな技量を身につける必要がある。そのような技量を身につけ、維持するためには、日常的な鍛錬(トレーニング)が必要だ。
そのような認識から”DEMOCRACY FITNESS”という概念が生まれた。北欧発祥の”DEMOCRACY FITNESS”の活動団体が日本にも存在している。デモクラシー・フェスティバル・ジャパンという企画も開催している。
(参考)
① ”DEMOCRACY FITNESS”を実感するのに役立ちそうな記事
「みんなが納得するまで、対話を重ねること それが民主主義のプロセス」(シブヤ大学授業レポート)
https://www.shibuya-univ.net/report/detail/1113/
② ”DEMOCRACY FITNESS”普及活動に取り組んでいる人物を取り上げた記事
話題と人 :藤田さなえさんとソーレン・クロマンさん
https://www.gef.or.jp/globalnet202010/globalnet202010-1/
③ デモクラシーフェスティバルジャパンという企画
デモクラシーフェスティバルジャパン2021
https://democracyfestivaljapan.jp/
写真1:ラボ4畑隣接の林。真夏の日中でも木陰はとても涼しくて快適だ。
写真2:作物を栽培するにあたって強風に悩まされることが多いラボ4畑。17時を過ぎると畑を吹き抜ける風が涼しくて気持ち良い。