有機断熱小屋づくり。構造や施工方法の概要が固まってきて、建築確認申請書の提出準備まで辿りついた。屋根勾配を変更することにしたので、今日、最新の立面図を描いてみた。
一見、何の変哲もない小屋のようだが、実は、さまざまな特徴や実験的要素がある。
一番の特徴と実験的要素は、稲わら、もみ殻、粘土、軽石などの自然素材を高断熱素材とすることだが、土台を基礎に緊結しない石場建て(敷土台)であることも大きな特徴。
上の立面図で地表上に黒く塗ってあるのは土台(敷土台)を支える礎石。大きな礎石6個、少し小さい礎石14個、礎石を固定するためのグリ石多数を使用する(下図の「基礎石伏図」参照)。私がラボ1畑で掘り出した石も使用する予定。セメントは使用しない予定だ。
ヴァンゲさんの紹介で日本の伝統工法を大切にした石場建ての建築物を自ら設計・施工している建築士兼大工のTさんにも参加していただくことになった。
Tさん作成の一般的な敷土台の小屋図面を元に、どのようにしたらヴァンゲさん開発の「稲わら断熱壁パネル」をうまく組み込むことができるかを考えた図面を6月初旬に描いた。
そして、6月中旬。その図面に基づいて、Tさんが作成した一般的な敷土台の小屋図面を修正した7枚の図面(平面図、立面図、基礎石伏図、敷土台伏図、床組、小屋伏図、構造立面図)を手書きで描いた。多くの時間を要し苦労したが、手を使って描く作業は楽しいものだった。