午前中は近所の無農薬・無肥料栽培の大先輩 I さん宅で麦の脱穀作業。Iさんが6月に収穫して保管していたライ麦と小麦を足踏み脱穀機を使って脱穀。
この脱穀機、手入れもしないまま、ここ何年か使っていなかったそうだが、すこぶる調子がいい。棒だけの手作業で脱穀するのとは大違いのスピード。燃料も要らないし、ケガのリスクも少ない。昔の道具は素晴らしいなぁとつくづく思う。
Iさんのおいしいランチをいただいた後は自宅に戻り、ラボ畑2(最近借りたばかりの畑)にスペルト小麦とライ麦の種を蒔いた。
普通はトラクターで耕してから種を蒔くのだが、トラクターをかけると①傾斜地粘土質のため大雨が降ると土が流失しやすい、②重みで土が固められてしまい畑の環境が悪化するなどの理由で、種を蒔く部分だけを鍬で整備して種を蒔いた。
作業をしながら「この麦の収穫後には足踏み脱穀機の体験イベントを開けたら面白いかも?」と思った。
<スペルト小麦の種・・・もみ殻を付けたままの状態で蒔く>
* スペルト小麦:パン小麦の原種にあたる古代小麦。人工的な品種改良がほとんど行われていないため、①農薬や肥料なしの栽培に適している、②小麦アレルギーが発症しにくい、③栄養・健康面で価値があるなどの点で注目されている。
◆ スペルト小麦って?[スペルト小麦の教科書](西尾製粉株式会社)
http://www.spelt-recipe.jp/recipe/what-is-it.html
スペルト小麦を蒔き終え、ライ麦を少し蒔いた所で薄暗くなり、作業を終えた。
振り返ると、終日、農作業。「百姓見習い」にふさわしい一日。そして、麦の脱穀と種蒔きを同日に行うという面白い一日だった。