※ 本日2022年3月1日10:30の印鑰 智哉さんのFB投稿記事を自分なりに要約してみました。
https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/6266291560064288
世界の注目を集めているウクライナの危機。一方で、生命を危険に陥れる紛争が世界各地で続いている。戦争で巨大化した化学企業のさらなる利益追求のため生命が犠牲にされそうになっているのだ。
ブラジルでは、ボルソナロ大統領率いる極右政権誕生後の3年間に農薬の規制緩和がすすめられ、1589の農薬が承認されたのだが、先日、「毒のパッケージ法案」とよばれる法案が多くの反対の声を押し切って下院を通過した。「毒のパッケージ法案」とは、農薬を規制する権限を環境省や保健省下の機関から奪い、環境や健康面での配慮を不可能にする法案だ。
この法案成立をめざす中心的議員の一人が日系人のルイス・ニシモリ議員だが、彼を経済的に支えているのが丸紅や三井だという告発の声が上がっている。つまり、ブラジルに毒を撒く背後に日本企業の存在があるのだ。
ブラジルではこの「毒のパッケージ法案」だけでなく、アマゾン森林の最後の砦となっている先住民族の土地での開発を可能にする法案など、自然と人びとの権利を破壊する多くの法案が国会にかけられようとしている。今年末の大統領選では現大統領ボルソナロは敗北が必至なので、今のうちに悪法を作っておこうということらしい。
しかし、ブラジルの市民社会は黙っていない。上院にかけられる「毒のパッケージ法案」をはじめ、一連の環境抹殺法案に対する反対行動がよびかけられている。そして、その先頭にいるのがカエタノ・ベローゾというブラジル音楽の第一人者だ。
ウクライナの戦争にも、ブラジルでの先住民族や小農、自然に対する戦争に対しても即刻ノーの声を上げたい。戦争で利益を得る企業を許してはいけない。