カシコレラ

高校教員を早期退職。「人生は実験だ」を合言葉に妻と信州に移住。 農・DIY・お金稼ぎの経験皆無の凡人が自給的暮らしを探求中。気ままにあれやこれや投稿。ひととひと、農と環境と教育をつなぐ「虹色ラボ」、真に持続可能な暮らしと生き方研究所「いっさ」主宰。

生きるための学び合いの場づくり

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理由はさまざまだろうが、高校に行きたくてもいけない、行きたくないという若者は今でもたくさんいるようだ。そんな若者がこれからもっと増えていくかもしれない。
高校には通ってるけれど、将来自分がどうやって生きていくのか、生きていくことへの不安が解消できない、高校卒業後に進学や就職したくても思うようにならない、大学など上級学校に進学したけど....という若者も増えるかもしれない。
今、子どもたちが生き生きと学べる小学校・中学校をつくろうという機運が高まっている。それはとてもいいことだ。
しかし、学校設立となるとそれなりのハードルがあるからどんどん設立できるわけではないだろう。そのような学校には転居しないと通えないなどの問題がある。そして、学費負担の問題もある。その結果、経済的にゆとりがある一部の人しか恩恵にあずかれない傾向も生じるだろう。
そこで、私が今注目しているのが「在宅での学び」だ。
在宅だけ、家庭内だけでは限界があるから、「地域での学びの場」とつながる必要がある。そして、それを補完するためには、高校生以上なら「オンラインでの学びの場」が、暫定的にあってもいいだろうと思う。
「ホームスクーリング」、「ホームエデュケーション」という用語がある。「在宅での学び」だけではなく、「地域での学び」「(暫定的な)オンラインでの学び」等も包摂した概念としてとらえることが大切なように考えている。
私が今、考えているのは、目安として16歳~20歳の若者を対象にした無料で提供できる「オンラインでの学びの場」あるいは「オンラインでの学びの場の入り口」「ホームエデュケーションの入り口」をつくること。
自分の興味関心や才能(GIFT)を磨くには、金銭の支払い、労働力の提供、物々交換等が必要になるかもしれない。しかし、自分の興味関心や才能を見出すきっかけづくり、興味関心や才能を磨くためにはどうすればいいかについての助言等を無料で提供する方策について検討している。
大きなことをしたいとは思っていない。自分には大したことはできないと思っている。小さな小さなことでいい。小さな小さなことがいいと思っている。自分にできることがあるとすれば、小さな小さな芽を出すこと。それが何かにつながることもあるだろう。
食料の自給さえままならず、最低限の現金収入を得る道も模索中の私。自己の生活の構築にじっくり取り組まなければならないのだが、若者のための「生きるための学び合いの場づくり」のことが気になる自分がいる。
「なぜ、そんなことが気になるのか?」「移住前の計画通り、生活構築ができた後にやればいいんじゃないの?」と敢えて自分を突き放して考えてみる。でも、やはり気になるのだ。
今、ひとつの考えがまとまりつつある。

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