『ビッグイシュー386号 2020.7.1.』のインタヴュー記事は映画監督スパイク・リーさん。
ベトナム戦争を題材にした最新作『ザ・ファイブ・ブラッズ』についてのインタヴュー記事だ。
この新作映画についてのリーさんの言葉。
「設定は現在だけど、ベトナム戦争に回帰している。歴史は繰り返すことを突きつけて、問いかけているんだ。
『一体いつになったら学ぶんだ?いつになったら目が覚めるんだ?』と」
リーさんによると、米国の人々が歴史からまず学ぶべきは、人種による不平等と、
警察による暴力が60年代からほとんど改善されていないこと、そして富の不均衡なのだそうだ。
そして、新型コロナウィルスによる死者の圧倒的多数はアフリカ系米国人であり、学校のオンライン授業を受けられる家庭環境にない子どもも多いという。
米国人の中でベトナム戦争で最も苦しみ、今も苦しみ続けているのが経済的・政治的・社会的弱者だったアフリカ系米国人。
そして、新型コロナウィルスの問題でもまた同じことが繰り返されている。
この記事、最後のリーさんの言葉。
「持てる者と持たざる者とのあいだにある、途方もない隔たりを埋めなくてはならないんだ。これが僕の望むところ、叶えたい夢だよ」
(参考)
* ベトナムからBLMへ――「アメリカの罪」が今を撃つ! スパイク・リーの最新作にして真骨頂『ザ・ファイブ・ブラッズ』
( 映画評論・情報サイトBANGER!!! より 2020.06.22 ライター:橋本宗)
https://www.banger.jp/movie/36761/
*『ザ・ファイブ・ブラッズ』予告編 - Netflix
https://www.youtube.com/watch?v=B_5Gqi6otlI
*映画 ザ・ファイブ・ブラッズ 公式HP
https://www.netflix.com/jp/title/81045635