4日目は、Sさんが密かに確保してくれていた予備日。
バッテリーと室内の電気網をつなげる作業の続きをSさんと僕と2人で行った。
平常時は全ての電力を太陽光発電でまかなうが、最低限必要な電力を太陽光では生み出せないような危機的な状況では商用電力(中部電力の電気)も併用できるシステムをお願いしたため、Sさんの作業はかなり大変だった。
* 4日目の作業の写真を誤って「太陽光発電システム工事3日目」に掲載。
15時半頃、写真のように2つの分電盤も完成。
* 写真右側の小さな箱が、1階和室、2階洋室(北)、2階洋室(南)、電子レンジの分電盤。常に太陽光発電。電力危機時は、この4か所の電気は使用しない。
* 写真左側の大きな箱が、リビング・ダイニング、キッチン(凍結防止装置含む)、トイレ(凍結防止装置含む)、洗面・風呂(凍結防止装置含む)、1階エアコン、2階エアコンの分電盤。命や健康に関わる電力を含む部分。平常時は太陽光発電でまかなうが、危機的状況では商用電力に切り替えられる。
* ↓ の動画は、右側の太陽光発電(藤野電力)の開通テストの様子(実はうっかりミスで失敗だったのだが・・・)
◆ 藤野電力開通テスト1回目(藤野電力Sさんのfacebookの動画)
*<注意>音がでます!
https://www.facebook.com/shuntaro.suzuki.940/videos/2334447266643025/
こうして、電力会社とは切り離した電力自給システム(オフグリッド)が完成した。
* まだ、中部電力との契約を切っておらず、商用電力に依存できる状態なので、敢えて、オフグリッドとは言わないようにしたいと思っているのだが、平常時は電力会社の電力網に接続せず、独立電源で電力をまかなっているのでオフグリッドと言えなくもない。少し複雑だ。この先に様々な工夫を積み重ねて、中部電力との契約を切り、完全なオフグリッドをめざす。
* オフグリッドとは、電力網(電線)と家を切り離すこと(グリッド=網、オフ=外れるの意)。
さて、工事仕上げと片づけ後、コーヒーと近所の I さん差し入れのルバーブパイでオフグリッド工事完成を祝い、Sさんは藤野へ出発した。
これで打ち合わせ数回、下見2日、施工4日の一大プロジェクトは終了した。
Sさんによると、今回の施工は、これまで手がけた50数件の中で、「システムの規模も最大ですが、お手伝いの数も、見学の数も、困難度も現在トップを走っている」そうだ。
* 作業のお手伝いをして下さった方・・・5名(のべ6名)
* 激励や見学に来て下さった方・・・・・9名(のべ11名)
Sさんはじめ、本当にたくさんの方に助けていただき、心から感謝。
オフグリッドのシステムは完成したが、僕たちの目標は、このシステムを元に、エネルギー自給を考えた生活を作り上げ、冬の寒さが厳しいこの地では難しいと言われる電力会社との契約を切る完全なオフグリッドをめざすこと。
電力自給システムの完成は、僕たちの新しい出発。