三浦伸章さんの研修時。
キュウリ苗の双葉に微かにうどん粉カビが付いていた。
三浦さんは傍らに生えていたよもぎの葉を指でつぶしてその汁でカビを拭き取った。
よもぎ葉の汁と手についている菌でうどん粉カビを除去するのだそうだ。
化学薬剤は使いたくないのでとても興味深かった。
そこでよもぎの効用について調べてみた。
まずは、よもぎについての一般的な情報。
・古来から様々な用途に使われてきた身近な薬草。
・早春の頃の、白い綿毛に包まれた新芽は、草餅に使う。
・葉を乾燥させたものはお灸としても使われていた(モグサ:艾)。
・多数の花粉を撒き散らすため、秋の花粉症の原因植物という側面もある。
(岩槻秀明『雑草や野草がよーくわかる本』秀和システム、2014年)
次に、東城百合子『家庭でできる自然療法』で調べてみると「よもぎ療法」について次のような内容の記述があった。
・よもぎは整腸作用が大きく、血液を浄化する。
・草餅、青汁、お茶、エキスにして用いる。
・よもぎエキスは、万病のもとになる腸の汚れを浄化するのでガン・難病の人はよもぎエキスを1日2~3回飲むと良い(1回の摂取量は大豆粒くらいの量を水で薄めて飲む)。
・糖尿病、高血圧、リウマチ、貧血、胃腸病、歯槽膿漏、母乳の出が悪い人などにも、古来、よもぎエキスは愛用されていた。
そして、岡本よりたか『無肥料栽培を実現する本』では、よもぎについて次のようなことが記されている。
・よもぎなどのキク科の植物は、一般的に虫除けになると言われているので、抜かないで生かすべき草の1つである。
・ただし、よもぎは地下茎の植物であるため、生えすぎると作物の成長を阻害するので、適度に生やすか、よもぎの代わりに春菊などを利用した方がよい。
そのうち、春菊のことも書いてみようと思う。