昼食後、庭に出た時のこと。5mほど先、ラボ1畑を動物が右から左へ横切って行くのが見えた。タヌキだった(ハクビシンかもしれない)。
とても痩せ細っていて、おまけに足を怪我しているらしく、3本足で歩いていた。
タヌキが気安く来れる場所になり畑の作物を荒らされるのも困るので、「こらっ!」と軽く威嚇しようと思ったのだが、3本足で歩いている痩せ姿を見て、思わず「大丈夫かい?」と心の中でつぶやいた。
おそらくその気持ちが伝わったのだろう、タヌキは立ち止まって振り返り、そして、僕を見つめてこちらに一歩近づいて来た。
「お腹空いた。何かちょうだい」という意思表示に思えた。
何か食べ物をあげたい衝動に駆られたが、ぐっとこらえて、「おうちに帰りなさい」と心の中で呟いた。タヌキの住処はおそらく上の写真の右上に写っている荒れた竹林なのだ。
タヌキは3本足でゆっくり竹林の方へ向かった。
タヌキとうまく共生・共存できる方法はないかと考えている。
* ハクビシンではないと思ったのだが、ハクビシンかもしれない。
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(追記)
タヌキと言えば、森見登美彦さんの小説『有頂天家族』を連想した。
調べてみたらTVアニメになっていた。全く知らなかった。
◆ TVアニメ「有頂天家族」公式サイト
https://uchoten-anime.com/season1/