カシコレラ

高校教員を早期退職。「人生は実験だ」を合言葉に妻と信州に移住。 農・DIY・お金稼ぎの経験皆無の凡人が自給的暮らしを探求中。気ままにあれやこれや投稿。ひととひと、農と環境と教育をつなぐ「虹色ラボ」、真に持続可能な暮らしと生き方研究所「いっさ」主宰。

「ゲノム編集」食品~新しいタイプの遺伝子組み換え食品


 「ゲノム編集」食品について推進企業と日本政府は「外来遺伝子やその部品である塩基が入っていないから自然と同じ」と説明している。
 しかし、学術研究論文を精査すれば「ゲノム編集」の過程で外来遺伝子や塩基が入り込む場面や入り込む可能性がある場面があることは明白な事実だという(注1)。つまり、「ゲノム編集」食品は「新しいタイプの遺伝子組み換え」食品に他ならない。
 遺伝子組み換え食品の危険性や規制の必要性は常識となっているのに、「ゲノム編集」食品を表示も規制もしないという日本政府の政策は推進企業等に忖度した非科学的政策と言わざるを得ない。
 この政策がこのまま推進されれば、私たちは危険性がある食品を知らないうちに食べさせられることになる。
(注1)『ゲノム編集 神話と現実』

 

 以上、印鑰智哉さんの投稿↓を読んで、自分なりにまとめてみた。

https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/pfbid0F8gxp8j8EXZ5ZCsaMrUTNkVaCigJ56DXn5D9nNaKGEDQe6w4ShLobCZkKXeZeUagl

 ここまで書き終えて、脳裏に流れた2曲。

① XTC - Senses Working Overtime -HD -BBC2 TV - TOTP 1982
https://www.youtube.com/watch?v=ptMsTv4p0Z8

www.youtube.com

② Neil Young + Promise Of The Real - A Rock Star Bucks A Coffee Shop (Official Music Video)

www.youtube.com

 ②は、モンサントスターバックスに抗議する、Non-GMO、反グリホサートの曲で関連性はある。関連性がない①がなぜ思い浮かんだかは不明。
 ちなみに、②は抗議対象の明確さにおいて、究極のプロテストソングだと思う。

 

【参考】

<ゲノム編集食品問題について学ぶには >

①「ゲノム編集食品問題・初心者講座」を視聴する
 * OKシードプロジェクト提供、2023年2月末までの期間限定公開
  解説:印鑰智哉さん 
https://www.youtube.com/watch?v=-o8nDGzDrRo

②『ゲノム編集ー神話と現実』を読む(詳細はコメント欄参照)
https://okseed.jp/genomemyths.html

 * 欧州議会が出版した“Gene Editing - Myths and Reality: A Guide through the Smokescreen”の日本語版。
長く市民の立場から科学者たちの見解に基づいてバイオテクノロジー技術への批判活動を行ってきたNGO、GMWatchのクレア・ロビンソン氏が、分子遺伝学者のマイケル・アントニウ博士のアドバイスの下、膨大な科学論文を踏まえてゲノム編集食品に関する企業側の宣伝が事実とは大きく異なっていることを検証したもの。
2021年2月に欧州議会で報告された。
バイオテクノロジー企業による宣伝文句「神話」と科学者の研究などから明らかになった「現実」とが比較された後、その解説が続き、最後に参考文献が示されている。
8章から構成されているが、どの章も独立性が高いので、関心のある章から読み始めることができる。

<OKシードプロジェクトとは>

・注目を集める市民プロジェクト(カシコレラ
https://kasikorera2017.hatenablog.com/entry/2021/08/05/120816

 現在の日本政府は、「ゲノム編集」の表示なく「ゲノム編集」の食品や種苗を流通させるという生態系や人権をあまりにも軽視した食と農に関する政策をとっている。
「農家や市民の知る権利を守りたい」、「自分が作るもの、食べるものは選べるようにしたい」、そう考える農家や市民が相談を重ねて立ち上げたのがOKシードプロジェクト。ゲノム編集していないタネや苗に「OKシードマーク(ゲノム編集していないという表示)」を表示する、その種苗から作った収穫物、その収穫物の加工品にも「OKシードマーク」を表示するという活動がOKシードプロジェクト。
 私もこの活動のサポーターのひとり。サポーターに向けて基礎入門講座など様々な関連テーマの学習会を開催されている。趣旨に賛同される方は、ぜひ、サポーター登録し、活動を支えて下さい。登録は無料。

https://okseed.jp/


<プロテスト・ソング>

・史上最高のプロテスト・ソング10曲:不朽の政治的アンセムとなった音楽たち
https://www.udiscovermusic.jp/stories/best-protest-songs-history

・藤田正『メッセージ・ソング』2000年、解放出版社
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784759200218