カシコレラ

高校教員を早期退職。「人生は実験だ」を合言葉に妻と信州に移住。 農・DIY・お金稼ぎの経験皆無の凡人が自給的暮らしを探求中。気ままにあれやこれや投稿。ひととひと、農と環境と教育をつなぐ「虹色ラボ」、真に持続可能な暮らしと生き方研究所「いっさ」主宰。

平和のために何をすべきか?何ができるか? ~8月15日に考える


今日はいわゆる「終戦の日」。
「平和にために自分は何をすべきか、自分に何ができるか」という問いを立て、考えてみた。

この問いに関連して思い出したのが、小川幸司「終わらない戦争を見つめる」という文章(小川幸司『世界史との対話(下)』2012年、地歴社)。
この文章を改めて読んでみて、次の2点について考えた。

1.1945年8月15日以降も戦争が終わらなかった人々が多くいた。また、現在も戦争が終わったとは言えない状態の人々も多い。

・ 例えば、米軍基地問題に苦しむ沖縄の人々、先の戦争に関連して日本に住むことになったにも拘わらず様々な差別に苦しみ続ける在日コリアンたち。
・ あるいは、サイパン島、沖縄などで「集団自決」した女性たち。「集団自決」が、当時の教育や社会の中で「強制」されたものであることは未だに広く認識されていない。そのような状況では、彼女たちの「哀しみ」は共有されず、彼女たちにとって、戦争は終わったとは言えない。

2.世界史的視野では、アジア・太平洋戦争を境に、日本の私たちにもたらされた最大のものは、国民主権基本的人権の尊重、平和主義を理念とする「日本国憲法」である。

・ 世界史の大きな流れ。戦前、戦中に、多くの日本人が苦しみ、日本がアジアや太平洋の人々に多大なる害を加えた事実。戦後も、憲法に記された理念が実現されていないがために、日本在住の人々が苦しみ、海外にも害を加えている事実。これらを熟慮すれば、「日本国憲法」に記された内容を1つ1つ実現していくことが、いかに大切かを実感する。


「終わらない戦争」を終わらせるための1つの道は、「日本国憲法」の理念や内容を実現していくことだろうと再認識した。しかし、現実は、日本国憲法に示された理念を邪魔なものと見做す人々により、巧妙に憲法を変える動きがすすめられている。

このような状況下で、平和のために、私が行うべきことは、「改憲を実現させないために、自分ができることを探して行うこと」という結論に至った。

難しい課題を自分に突きつけることになってしまったが、難しく考えず、小さなことでいいから、できることはしてみよう!かな?

とりあえず、改憲問題についてかつて書いた記憶がある記事を拾ってみた。

・檻の中のライオン
https://kasikorera2017.hatenablog.com/entry/2020/05/03/230951

・5/3に考える ①
https://kasikorera2017.hatenablog.com/entry/2021/05/03/223455

・5/3に考える ②
https://kasikorera2017.hatenablog.com/entry/2021/05/09/075937

自民党幹事長が「本音」を表明
https://kasikorera2017.hatenablog.com/entry/2021/11/14/192757