ミツバチは花から花へと飛び回り、蜜や花粉を集める。
蜜は口吻(ストローのような口)で吸い、体内の蜜胃(一時的に蜜を貯める場所)に貯めて巣に持ち帰り、巣の中で働くミツバチに口移しで渡したり、巣房へ移し変えたりするそうだ。
ミツバチが花の蜜を吸っている間に、頭部から腹部に生えている無数の毛に花粉が自然に付着する。ミツバチの体に付着した花粉は、飛んでいる間に後ろ足にある花粉カゴという部分に丸められ(花粉団子)、巣に持ち帰られ、巣房に蓄えられて保存食になるのだそうだ。
一方、ミツバチなどのハチは、蜜や花粉を集めるために花から花へと渡りまわっている間に受粉を行っている。カボチャやズッキーニやキュウリなど世界の作物の1/3はミツバチなどのハチが受粉している。つまり、ハチがいなければ人間は十分な作物を得ることができないのだ。
キュウリとハチ(キュウリの蜜と花粉を運びキュウリの受粉をするハチ)
ところが、ミツバチが世界中で姿を消している。日本でも各地でミツバチの大量死などの異変が見られている。
さまざまな原因が考えられるが、ネオニコチノイド系の農薬(神経毒性・浸透性がある薬剤)も大きな原因だと考えられている。農薬だけでなく、さまざまな殺虫剤、駆除剤にネオニコチノイド系の薬剤が使われている。
とても大切な役割を果たしてくれているミツバチなどのハチに対して、農薬、殺虫剤、駆除剤を使用することによって、多くの人は知らず知らずのうちに、致命的な打撃を与えている。
ミツバチなどのハチに少しでも安住の地を作りたいと思い、ヒマワリなどの花を咲かせるように心がけている。そして、ささやかながら、ヒマワリの種を播く和を広げてもいる。ヒマワリだけでなく、ハチが活動する時期全体に花が絶えないような環境をつくりたいと思う。
(参考)
・ミツバチの体のつくり
https://www.kawai-land.com/inpaku/beeroom03/beeroom03c.html