「少しだけ見てごらん」と近所の方に声をかけていただいた。
「ちょっとだけよ」
頭上の電線でエサを咥えながら見守る親鳥に向かって、
加藤茶のように囁ながら、僕は植木鉢の巣の中を覗いた。
ヒナたちはすっかり毛も生えそろって元気な様子。
すぐに植木鉢を閉じたのだが、その直前に元気のいい一羽が飛び出した。
一瞬焦ったが、「きっと自力で戻ってくる」と確信。
案の定、しばらくすると素早く植木鉢の穴から中へと入って行った。
あと数日で巣立っていくだろう。
16日(日)から雨の日が続く予報なので、15日(土)に巣立つような気がする。
時々、植木鉢の中のヒナの様子を観察しているご近所の方の話だと、ヒナたちは自分で風よけをつくっているという(白い部分)。