上の写真は、キュウリの葉に上にいるテントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)。
僕は略して「ダマシ」と呼んでいる。
ここのところ僕をずっと困惑させているのは、この子たちなのだ(そのせいでオソメと一緒に撮影している暇もない)。
「ダマシ」は、ジャガイモ、トマト、ナス、ピーマン類などナス科の作物の葉や実を食害するテントウムシの仲間。
テントウムシの仲間のほとんどはアブラムシなどの小さな虫や菌を食べるのだが、この子たちはベジタリアンなので大変困っているのだ。
下の写真はジャガイモの葉を食べている「ダマシ」(昨年撮影)。
葉を食べた痕跡がモザイク状に残っている。
ジャガイモの葉が茂る4月頃に現れてジャガイモの葉を食害し、ジャガイモの葉が枯れ始めるとトマト、ナス、ピーマン類に移動する。
昨年はジャガイモの葉にいる初期時点で、卵や幼虫を駆除したので、ほとんど被害はなく済んだ。
しかし、今年は諸事情あって初期対応が不十分だった。
そのため、ここ2週間ほど大発生しているのではないかと思う。
トマト、ナス、ピーマン類のみならず、最近は、エダマメ、インゲン、キュウリ、ズッキーニ、ゴーヤ、オクラまで食害。
しかも、葉だけではなく、実や茎や花やツルまでがターゲットになっている。
トマトの葉などはレース状になってしまう。
花やツルのダメージは大きい。
さらには、カエルと並んでくつろいでいたり、ネット上を歩いて遊んでいたりしているようにも見えることもある。
こうした状況だから、「お前らいったいどこから来るんや!」と心の中で思わず叫んでしまったのだ。
ラボ1畑に出る度ごとにその最初と最後に「ダマシ退治」。
指先で捕まえた「ダマシ」をペットボトルの中に入れて歩いている。
一日に、数回、合計1~2時間ほど、「ダマシ退治」に費やしている。
一日に100匹以上、「退治」していると思う。
大抵は、二本の指で簡単に捕まえることができる可愛らしい子たちなので、
当初は、のんびり付き合っていたのだが、さすがに、費やす時間がもったいない。
何より、作物の成長具合をじっくり観察して楽しむ時間が持てないことが辛いところだ。
薄めた木酢酢を撒布するなどの対処も行っているが、顕著な効果はない。
地道に「ダマシ退治」をする毎日。
余談だが、できることなら、私たち庶民をダマシて私たち庶民の生活を破壊する政財界のダマシたちも退治したいと思う毎日でもある。
◆カシコレラ2「1兆6794億円 ~巨額な税金の使途~」
https://kasikorera2020.hatenadiary.com/entry/2020/07/31/151300
(参考文献)
①小川幸夫『虫といっしょに家庭菜園』家の光協会、2018年
②曳地トシ・曳地義治『虫といっしょに庭づくり』築地書館、2008年