2001年生まれの青年、印鑰理生(いんやく りお) さんのことを紹介する。
まずは①の彼の音楽映像を見て欲しい。
ほんの少しで構わないから。
U.S.A.for AFRICA「We Are the World」の沖縄語ヴァージョンだ。
① We Are the World Medley 沖縄語ver. 2020 MV いんやく りお
彼は2011年以降、沖縄で暮らし、今年の3月、特別支援学校(病弱児コース)を卒業。
沖縄県立芸術大学(琉球芸能専攻)に入学したばかりのようだ。
彼の公式プロフィール②を見て欲しい。
② いんやくりお プロフィール
https://inyakurio.net/profile/
公式プロフィールには記載されていないのだが、彼は心臓と肺に疾患を持って生まれている。
次に③も是非、見て欲しい。
9歳になるまでに彼が話した言葉を彼の母親が書きとったことばをもとに編まれた本の紹介に
彼の疾患にまつわることが記されている。
③ いんやくりお『自分を選んで生まれてきたよ』2012.サンマーク出版
https://www.sunmark.co.jp/detail.php?csid=3201-7
④ いんやくりお『神さまがくれたひとすじの道』2015.サンマーク出版
https://www.sunmark.co.jp/detail.php?csid=3396-0
そして、⑤をじっくり視聴して欲しい。
⑤ 進路は『我が道』〜すじみちを生きる〜 いんやく りお
終わり近くの次のことばにとても共感する。
「どんな感覚 どんな体をもっていても
ぼくたちは生きているだけで価値があります。
楽しく人生を生きることは
人としての生まれながらの権利です。
自分が幸せに生きながら周りを幸せにすることが
人生のすじみちだと思います。」
ただ、ただ、生きていたいだけなのに、
ウソや屁理屈をこねて、他者の生きる権利を踏みにじる行為を平気でする恥知らずの少数の人々が大きな力を持っている。
そして、本質と理から目をそらされて、その恥知らずたちに騙される多くの人々。
もしかしたら
「進学や就職は表面的なことに過ぎず、本質的なことではない」、
「自分は自分であり続けるだけ」、
「すじみちを生きる」というような趣旨のことばに違和感を感じる人がいるかもしれない。
「それはあなたに才能があるからでしょ?」とか、
「あなたはお金に困っていないからでしょ?」とか。
だが、しかし、本来は、才能や財産にかかわらず、
誰もが自分を尊重され、自分らしく生きる権利を持っている。
それが満たされるのが本来あるべき社会の姿。
そして、自分が生きていることが他者の幸せにつながればいいなと、誰もが心のどこかで思っているはずだ。
それは理想であって、現実はそんなものじゃないと多くの人は言うだろう。
でも、それは、他者の権利を平気で踏みにじる恥知らずな少数の人間のウソや屁理屈に巧みに洗脳されているだけではないかと最近、つくづく思うのだ。
常に本質と理から目をそらさないでいたいと痛感する今日この頃である。
いんやく りおさんに関心を持っていただいた方は、最後に⑥を視聴してみて下さい。
彼が高校卒業記念に制作したミュージックビデオのようです。
⑥ 車いす MV いんやく りお
* ぼくは中学部から特別支援学校(病弱児コース)に通いました。
特別支援学校には、それぞれの生徒にそれぞれの支援が必要だという前提があります。
インクルーシブ教育も大事ですが、普通校にいろいろな課題がある現状では、特別支援学校には大きな存在意義があると思います。
ぼくは特別支援学校で、尊敬する先生がたの指導を受けたり、支援学校でなければ会えなかった友だちと仲よくなれたりしました。
のびのび過ごすことができて、とても幸せでした。ありがとうございました。
卒業したみんな、元気でね! またどこかで会おうね!
(参考)
彼が2019年にリリースした1st アルバム「琉球レボリューション」は、主な配信サイトで試聴可能。
you tube music「琉球レボリューション」
https://music.youtube.com/browse/MPREb_CLM1nlvqDDt