昨日のこと。
いつもお世話になっている大先輩 I さんがご自身のお気に入りの場所に連れて行ってくれた。
カタクリが群生している場所だ。
そこで微笑ましいシーンに出くわした。
見降ろすように咲いているカタクリの花。
カタクリの花の視線の先にはある生物がいた。
見つめ合うふたりみたいで微笑ましかった。
カタクリが地上に出ている期間は、春先の2か月足らず。栄養分を鱗茎に蓄えて、夏には葉を枯らし、翌年の春まで土中の鱗茎のまま休眠状態で過ごす。
このように春先にしか姿を現さない植物は「春の妖精」(スプリング・エフェメラル)と呼ばれるそうだ(エフェメラルとは元来「はかない命」という意味)。
「春の妖精」に見降ろされて、恐竜のようなトカゲもうっとりしていた、暖かい春のひと時だった。