カシコレラ

高校教員を早期退職。「人生は実験だ」を合言葉に妻と信州に移住。 農・DIY・お金稼ぎの経験皆無の凡人が自給的暮らしを探求中。気ままにあれやこれや投稿。ひととひと、農と環境と教育をつなぐ「虹色ラボ」、真に持続可能な暮らしと生き方研究所「いっさ」主宰。

米の救出

千曲川沿いのHさんの田んぼの一部が水に浸かったので米救出に出かけた。

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上の写真のハザカケしている稲(イセヒカリという品種)が救出対象。
この田んぼのイセヒカリだけ、手で植え、手で刈ったというHさんにとって特別な意味があるものだ。

 * 実は、この後方にハザカケしてあった餅米は跡形もなく流された。さらにその後方はご近所の方の田んぼだった場所なのだが、氾濫した千曲川の水が押し寄せ、まるで砂浜のようになっていた。

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さて、Hさんの家族3人の他、5人が集まって、写真のハザカケ米を救出した。
8人が力を合わせた結果、30分程で作業完了。
 * 水に浸かっている稲を運び出し、隣の田んぼに新たにハザカケした。そして、ご近所のハザカケ修復作業も手伝った。

今年は例年の半分ほどの米の収穫しかないことを気にされていたHさん。今回の台風被害で、大事な餅米がすべて流失し、特別な意味があるイセヒカリが泥水に浸かったことがさらに心に影を落としていたことだろう。
被害を取り戻すことはできないが、いざという時に駆けつけてくれる仲間がいるという誇らしい気持ちになってもらえていればいいなと思う。

<追記> Hさんの田んぼ周辺の被害状況の一端を記録として記す。

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イセヒカリの田んぼの隣>・・・ここも田んぼだったが千曲川の支流が氾濫して田んぼが川になってしまった。

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イセヒカリの田んぼの後方>・・・田んぼだったが千曲川が氾濫してまるで砂浜のようになった。