カシコレラ

高校教員を早期退職。「人生は実験だ」を合言葉に妻と信州に移住。 農・DIY・お金稼ぎの経験皆無の凡人が自給的暮らしを探求中。気ままにあれやこれや投稿。ひととひと、農と環境と教育をつなぐ「虹色ラボ」、真に持続可能な暮らしと生き方研究所「いっさ」主宰。

【訂正版】ブドウとロケット・ストーブ

昨日のこと。ロケットストーブ設置の下見のため、Tさんが我が家に来て下さった。
写真は、Tさんが持って来て下さったブドウ。

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 * 左:長野パープル、右上:シャイン・マスカット、右下:クイーン・ニーナ
  (いずれも種なしの品種)
 * Tさんはブドウを中心とする農業を営みながら、金属加工、自転車販売など、さまざまなことを手掛けている40代前半の男性。7月下旬、ピザ窯作りのワークショップで知り合ったのだが、農業、社会問題、その他、共感できること、教わることが多く、話が尽きない。

このブドウ、JAに出荷しても規格外品(B級品)として扱われるため、出荷しないものなのだそうだ。
下の写真で白っぽくくすんだ部分とつやつや光っている部分があるのがわかるだろうか。
白っぽくくすんだ部分は果実自身が作り出すブルームという蝋物質でおおわれており、果実全体がブルームで覆われていることが鮮度が良い証拠とされているらしい。そのため、ブルームに覆われていないつやつや光っている部分があると鮮度が低いと見做されて規格外品となるのだそうだ。

 * 例えば、規格品の長野パープルを1500円でJAに出荷すると市場では4000円で販売される。ところが、JAへの手数料や箱代などを引かれて農家の手に入るのは800円程度で労働力に見合わないという(Tさん談)。ましてや規格外品の価格だと農家にとって全く割に合わないのだろう。

農産物についての正しい知識と理解を多くの人々に知らせる必要性、規格外品を正当に流通させる方法など、Tさんといろいろ話し合った。その中で種なし品種のブドウについての驚くべき事実を知ったのだが、それはまた改めて紹介したい。

さて、このロケット・ストーブと同じ型のものを、我が家のLDKに設置することにした。

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