トマト、ナス、ピーマン、トウガラシなどはセルトレイ(連結ポット)に種を播いて発芽させ、本葉が1~2枚出たら、直径9cmのポットに移し替える。
この作業を鉢上げという。
今、毎日2時間ほど、鉢上げ作業を、快適な環境を整備しながら、楽しく行っている。
* セルトレイ(連結ポット)・・・1辺3cmほどのセルが72個(6×12)連結した入れ物
だが、鉢上げした後の苗たちの水と温度の管理には頭を悩ませる。
おとといの猛暑時の対応が悪く、ビニールトンネル内にあったトマト苗の大半とピーマン苗の約半分が熱でやられてしまったのだ。
特に、アンデス山脈高地原産で、高温と高湿度に弱いトマトは悲惨だった。
熱帯インド原産のナスは、高温度と高湿度に耐えて、ほとんどダメージがなかった。
この差には驚いた。
水を与えすぎると、土の中の空気穴をふさいで酸素不足になる、土の中のミネラル分を流し出してしまうなどの理由で、水は与えすぎないようにしなければならない。
表面はカラカラに乾いていても中には十分な水分があることもある。
かといって、水分が不足すると致命的だ。
だが、失敗はとても大切だ。
今回の失敗で、鉢上げの時に使った土が「重すぎる」のではないかと疑問に思い、研修で教わった土の配合を変えてみることにしたのだ。
その過程で、理想の土の状態を本で調べたり、土の配合実験をしてみたりしたため、育苗用土についての理解がとても深まった。
さて、今日も異例の暑さ。
今日、乗り切れば、明日からは気温は下がる。
涼しくて木漏れ日が当たる我が家の栗の木の下の草上に苗たちを避難させた。
農家ならそんな暇はないのだろうが・・・。
十分に涼しくなった18時30分頃、苗たちをビニールトンネル内に戻した。
思えば、この4日間で、200鉢以上の苗を鉢上げした。
鉢上げ技術も向上してきて、ますます楽しい。