カシコレラ

高校教員を早期退職。「人生は実験だ」を合言葉に妻と信州に移住。 農・DIY・お金稼ぎの経験皆無の凡人が自給的暮らしを探求中。気ままにあれやこれや投稿。ひととひと、農と環境と教育をつなぐ「虹色ラボ」、真に持続可能な暮らしと生き方研究所「いっさ」主宰。

雨を待っていたんだね~直播のライ麦・スペルト小麦の発芽

 今朝、雨が一時止んだので、直播したライ麦とスペルト小麦の様子を見に行った。発芽していた。耕した部分がカラカラに乾燥し、昨日まで発芽する気配がなかったのだ。
雨が降ったら発芽するだろうと思っていたが、これほどすぐに発芽するとは予想していなかったのでやけに嬉しい気分になった。

(昨夜から今朝の雨で発芽したライ麦

f:id:kasikorera2017:20211013213007j:plain


「雨を待ってたんだね」と心の中でつぶやきながら頭を駆け巡った音楽2曲。
The Velvet Underground & Nico - I'm waiting for the man
Donald Fagen - Walk Between Raindrops

この2曲の興味深い演奏をyoutube上に見つけた。

I'm waiting for the man(live) Lou Reed and David Bowie
https://www.youtube.com/watch?v=W4VEXl4vsq4

Walk Between Raindrops (Live From The Orpheum Theatre) · Donald Fagen
https://www.youtube.com/watch?v=VojIs7zuKHo

Walk Between The Raindrops, Donald Fagen - 'Take Twenty' (in lockdown)
https://www.youtube.com/watch?v=Wgi_Yih0C-w


〈麦類播種の記録(途中)〉
10/5、ラボ3畑にスペルト小麦3条直播
10/7、ラボ2畑にライ麦3条直播
10/11、ラボ3畑にスペルト小麦1条直播
11/12、ラボ3畑にスペルト小麦1条直播

麦類の播種開始 

麦類の播種の時期到来。秋から冬にかけて予定が多々あるため、今年は作付面積を減らし、栽培の実験と種を繋ぐこと、種を増やすことを目的にする予定。9月後半から播種を始めようと思っていたが、少し遅れ気味。

10/2(土)、パーマカルチャーで麦栽培の研修を受けた。プラグトレイ(セルトレイ)に種を蒔き、育苗してから定植する方法。ユメアサヒという品種の小麦の種を蒔き、自宅に持ち帰った。2週間後に育った苗をラボ2畑に用意した畝に定植予定だ。

f:id:kasikorera2017:20211005221233j:plain

10/3(日)、今年収穫したライ麦とスペルト小麦の種をプラグトレイに蒔いた。スペルト小麦の種を硬い殻から手で1つずつ外す夜なべ作業が大変だった。育った苗をラボ2畑に用意した畝に定植予定だ。

(128穴のプラグトレイに殻から外したライ麦の種を5粒ずつ蒔いた)

f:id:kasikorera2017:20211005221328j:plain


10/5(火)、ラボ3畑にスペルト小麦の種を殻付きのまま直播した。

(10cm間隔で3~4cmの深さの穴を掘り、殻付き種を3粒ずつ、とりあえず、3条蒔いた。1条=6m30cm)

f:id:kasikorera2017:20211005221914j:plain

f:id:kasikorera2017:20211005222542j:plain


予定より遅れていても焦らず慌てず1つ1つの作業を自分なりに丁寧に行っている。贅沢かつ、とても愉しく面白い。



 

雨上がりの朝に

雨上がり。畑の土を踏み固めくないので雨は上がっても畑作業はできない。
落下していた栗の実が雨に濡れている佇まいを見て、雨上がりの畑の様子を撮影したくなった。畑の中を歩くのも好ましくないのだが、今日は特別。

f:id:kasikorera2017:20211001144140j:plain

f:id:kasikorera2017:20211001144156j:plain

(こぼれ種から自生したブラックチェリー(ミニトマト)。育苗したトマトがそろそろ終わりを迎える頃、旺盛に実をつけている。)

f:id:kasikorera2017:20211001144221j:plain

f:id:kasikorera2017:20211001144240j:plain

(豆柿。柿渋を作るために先日収穫したのだが、豆柿の繁殖意志と鳥たちの食料のために高い位置のものは残してある。)

f:id:kasikorera2017:20211001144321j:plain

(カボチャの雄花。おしべの花粉のすぐ下まで水が溜まっている。)

f:id:kasikorera2017:20211001144407j:plain


スガシカオ- 雨あがりの朝に

www.youtube.com

 

「カボチャ4兄弟姉妹」の収穫


昨年も一昨年もうまく栽培できなかったカボチャ。今年の目標の1つはカボチャを収穫することだった。

9/29、ラボ1畑のカボチャを新たに5つ収穫した。そのうちの4つは「カボチャ4兄弟姉妹」。とても旺盛な1つの株に実った4つの果実だ。

f:id:kasikorera2017:20211001141522j:plain

(カボチャ4兄弟姉妹。世間では当たり前なのかもしれないが、1つの株に4つも果実ができたのは、畑としての条件に恵まれない現在のラボ1畑にとっては素晴らしい出来事。株元近くに竹チップが積んであった成果かもしれない。)

f:id:kasikorera2017:20211001141600j:plain

(ひとつひとつがずっしり重い。黄色いものは自家採取用キュウリ。全長35cm。)


そして、9/30、寂しいと思いながらも次の準備のため、「4兄弟姉妹」の株を撤去。その際、全貌を記録に残すため、道路で記念撮影した。

(緑の棒の長さは180cm。道路幅は7m。)

f:id:kasikorera2017:20211001142148j:plain

f:id:kasikorera2017:20211001142218j:plain



まだ、根を残してある。次の楽しみは根を掘り出して観察することだ。

逞しく微笑ましいカボチャ



f:id:kasikorera2017:20210926093559j:plain

上の写真はこの時期になって可愛らしい果実をつけているカボチャの先端付近。ダイコン畝の寒冷紗に乗り上げている(下の写真参照)。

f:id:kasikorera2017:20210926094100j:plain

このカボチャの株元付近には立派な果実ができていた。1か月ほど前にそれを収穫し、周辺の葉が枯れた後も、ツルが南北両側に伸び続けていた。下の写真がこのカボチャの現在の全体像だ。株元から、北(写真左方向)へ6m、南(右方向)へ6m、ツルが伸び、全長12mに達している。

f:id:kasikorera2017:20210926093713j:plain

株元近くの葉はすっかり枯れているが南北両端は旺盛。子どもが独立した後、それぞれが我が道を邁進している夫婦を連想していた。ところが、最近、北側(上の写真左側)のツルの先端付近に可愛らしい果実ができたのだ。
そして、南側(上の写真右側)のツルは、隣家の敷地に越境し、電気給湯装置を登り始めた。私もついでに越境して北側先端付近をじっくり観察したところ、根元が膨らんだ雌花が3つも確認できた。

f:id:kasikorera2017:20210926093749j:plain

何とも逞しく微笑ましい。

稲刈り始まる

昨日は爽やかな秋晴れ。

f:id:kasikorera2017:20210925054717j:plain

(↑ ここは自宅付近。稲刈りの場所は台地の下。)

「名もない農家」の「やさしいお米つくろっ!」チームの稲刈りが始まった。貴重な無農薬栽培の米づくり。しばらくの間、はぜ掛け(はざ掛け)作業が続く。

f:id:kasikorera2017:20210925054753j:plain

 

キュウリの自家採取 ~種出し・発酵・水洗い・水選・脱水・乾燥

9/15に落下した自家採取用キュウリ。追熟させていたが少し傷んできた様子なので9/19に種出し作業を行った。
ビニール袋に入れて発酵させ、本日9/22に水洗い・水選・脱水作業を行い、乾燥の段階に入った。天日干し&陰干して、種を手で割った時、パリッと2つに割れれば乾燥終了だそうだ(自然農法国際研究開発センター編『自家採種のコツのコツ』)。
自家採種3年目の今年の目標はその精度を上げること。

f:id:kasikorera2017:20210922215547j:plain


f:id:kasikorera2017:20210922215623j:plain


f:id:kasikorera2017:20210922215656j:plain


f:id:kasikorera2017:20210922215731j:plain

f:id:kasikorera2017:20210922215801j:plain


f:id:kasikorera2017:20210922215826j:plain


f:id:kasikorera2017:20210922215848j:plain






栗の実が落ちていた。ゲンノショウコとタンポポの花を見つけた。

朝、外に出たら栗の木の下の台の上にちょこんと栗が載っていた。

「おいらには固くて食えないから置いておくぜ」とタヌキが置いて行ってくれた場面が頭に浮かんだ(汗・笑)

草に埋もれかけているイチゴエリアにゲンノショウコタンポポが可憐な花を咲かせているのを見つけた。

ゲンノショウコは優れた薬効があり、干して薬草茶にしている。

2020-09-20
薬草ゲンノショウコ(カシコレラ
https://kasikorera2017.hatenablog.com/entry/2020/09/20/214512

 




f:id:kasikorera2017:20210921201106j:plain


f:id:kasikorera2017:20210921201131j:plain


f:id:kasikorera2017:20210921201155j:plain


f:id:kasikorera2017:20210921201223j:plain



キュウリの根

キュウリの株を片付けた。感謝&観察しながら丁寧に。根の張り具合を観察。
根と石や空気との関係などさまざまなことを考えた。

f:id:kasikorera2017:20210920213749j:plain


f:id:kasikorera2017:20210920213809j:plain

f:id:kasikorera2017:20210920213945j:plain

↓ 畝をあまり壊したくなかったので、根を途中で切った。

f:id:kasikorera2017:20210920214007j:plain




9月18日、戦争と平和について考える

f:id:kasikorera2017:20210918205403j:plain

 今から90年前の1931年9月18日、日本軍(関東軍)は柳条湖事件という謀略事件を起こし、これがこの後15年間続く戦争の幕開けとなった。日本人が戦争と平和について考えなければならないのは、8/15よりむしろ9/18だというのが私の考えである。

 1931年9月18日、中国東北地方(いわゆる満州)に駐屯していた関東軍が、南満州鉄道(半官半民の日本の国策会社)に仕掛けた爆薬を自ら爆発させておきながら、それを中国軍(中国国民党軍)のしわざだと主張した(柳条湖事件)。”自衛のため”と称して軍事行動を開始し満州を占領しようとしたのだった。


 この謀略を発端に、満州事変という呼称で戦争(中国への侵略戦争)が開始された。日本国民には謀略は一切伏せられ、宣戦布告もないまま、戦争はこの後1945年まで15年間続いた(15年戦争概念図参照)。

本日付けの朝日新聞デジタル社説に関連記事が掲載されていた。

朝日新聞デジタル(社説)「満州事変90年 歴史を複眼視する重み」:2021年9月18日
https://www.asahi.com/articles/DA3S15047363.html

 

 なお、今日、広義の平和について、私が考えたことは次のようなことである。

 多々ある中国での謀略事件の首謀者は、関東軍の指導者など軍部である。それをもって中国への侵略行為や虐殺行為は狂気の軍部のせいだと単純に考えるだけでは不十分だ。当時の政策決定の過程を詳細に読み解くと、軍部がつくった既成事実を”これくらいならまあいいかぁ”と、”小さな同意”を与え、誤った既成事実を次の政策を決定する前提としてしまう”状況追従的な思考” を当時の政府首脳などが積み重ねていたことがわかる。まっとうな道を歩むためには、何をすべきで、何をしてはならないか、冷静で正確な認識を持ち、それを実行することが必要だ。当時の軍部、政府首脳などの指導者層、そして、多くの日本の民衆も、平和や人権についての冷静で正確な認識を持てず、”小さな同意”と”追従的思考”を脱することができなかった。未来を切り拓くためには、わたしたちひとり一人が、平和、人権、環境、民主主義というような普遍的価値について冷静で正確な認識を持つことが大切だと改めて思った。

 

◆ 参考文献:小川幸司「満州事変をくいとめることはできなかったのか」(『世界史との対話(下)』)


◆関連Web記事

満州事変とは? きっかけや原因、満州国の建国、日中戦争への流れをわかりやすく説明【親子で歴史を学ぶ】
(「HugKumはぐくむ~子どもと一緒に楽しむ、学ぶ、成長する。by小学館」より)
https://hugkum.sho.jp/167295#i-6

・世界史の窓 柳条湖事件
http://www.y-history.net/appendix/wh1504-038.html