カシコレラ

高校教員を早期退職。「人生は実験だ」を合言葉に妻と信州に移住。 農・DIY・お金稼ぎの経験皆無の凡人が自給的暮らしを探求中。気ままにあれやこれや投稿。ひととひと、農と環境と教育をつなぐ「虹色ラボ」、真に持続可能な暮らしと生き方研究所「いっさ」主宰。

にゃんじ(竹富島のネコ)、大変だ!

種苗法「改正」法案の審議について①

f:id:kasikorera2017:20201111193233j:plain


印鑰 智哉(いんやく・ともや)さんからの情報です(facebook投稿)。


種苗法改正法案、本日11/11、衆議院農林水産委員会農水相が趣旨説明をして、明日11/12日から審議入りすることになってしまったそうです。
この改正案、成立してしまったら、生産者だけでなく、消費者も大変なことになると僕は考えています。
以下、印鑰さんの呼びかけを引用します。
是非、お読みください。


種苗法改正法案に反対する野党側の参考人を務めることになりました。
衆議院農林水産委員会での参考人質疑は12日の午後2時半以降(時刻は変更する可能性あり)。
発言資料については同時刻に公開できるようにしたいと思っています。

ぜひ、傍聴、国会前抗議行動にご参加ください。
また、農林水産委員会の審議はインターネット中継があり、接続環境があればどこからでも見ることができます。
以下から農林水産委員会を選んでください(中継が始まる時間にならないとリンクが有効になりません)。

衆議院インターネット中継 https://www.shugiintv.go.jp/jp/
 
政府側はこの法案を即決するというのですが、この改正は22年ぶりのものとなります。
今後の日本の食と農に甚大な影響を与えることになるでしょう。
そんな法案をおかしなデータで説明を済ませ、十分な検討もせず、そして何より農家、生産者の声を聞かずに審議することは許されることではないと思います。
十分な審議、そして、全国各地で開催する地方公聴会の開催含め、生産者、消費者の声を聞くことを求めたいと思います。
そして全国の声でこの悪い流れを変えましょう。」

https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/4738676559492470 より引用)

(つづく)

 

主な出来事まとめて10日間

10日間ほどブログを更新せず。
主な理由は、①こまごまとしたことで多忙だったこと、②自由な時間は読書にあてていたこと(まとめて数冊本を読んだ)、③書きたいことはたくさんあるのだが書くには時間がかかる内容のものが多いのでまだ書くことができていない、の3つ。

記録のためにこの10日間の主な出来事のみ簡単に掲載しておく。

10/26、Tさんにロケットストーブ(薪ストーブ)の煙突掃除と点検の仕方などを教わる。

f:id:kasikorera2017:20201107204642j:plain

f:id:kasikorera2017:20201107204823j:plain

それ以降、昨年残った薪を干したり、薪の準備をぼちぼち開始。

f:id:kasikorera2017:20201107205755j:plain


大豆の登熟がなかなか進まない。
登熟したのもあればまだなものもある。
能率悪いけど仕方なく、登熟したものから少しずつ収穫してビニールハウスに干し始めた。

f:id:kasikorera2017:20201107210333j:plain


諸事情のため、今年は干し柿づくりは断念することにしていたのだがご近所の方に渋柿を少し採らせてもらったのでほんの少しだけ干し柿の準備。

f:id:kasikorera2017:20201107210657j:plain

f:id:kasikorera2017:20201107210849j:plain

10/7から少しずつ、ラボ2畑とラボ3畑に、少しずつ麦類(スペルト小麦、ライ麦、ゆめかおり)の播種を行っていたが、11/2、目標の最低限の範囲の播種を終えた。
〈ラボ2畑〉

f:id:kasikorera2017:20201107211435j:plain

〈ラボ3畑〉

f:id:kasikorera2017:20201107211658j:plain

そして、ひょうたん。
ひょうたんアートの材料とするには2つの方法がある。
1つは今の時期に収穫してタネだし作業をする。
もう一つは収穫せず、自然に乾燥するまで放置する。
放置すると黒いしみがたくさんできるらしい。
今年は半分は収穫、半分は放置することにした。

f:id:kasikorera2017:20201107213521j:plain


冷え込む日が多くなった。
屋外のガス管や水道管に取り付けた凍結防止装置が作動し始める時機到来。
凍結防止装置が作動する時間を短くするために屋外のガス管や水道管の温度がなるべく下がらない工夫を行った。

f:id:kasikorera2017:20201107212355j:plain

昨年はお金をかけない工夫として竹を使って作成したが、今年は簡単にできる工夫として、キュウリやトマトの支柱としての役目を終えたイボ竹等を使用。

まあ、とりあえず、こんなところです。













初霜降りて慌てて収穫 ~落花生、サツマイモ~

昨日(10/26)の朝、初霜が降りた。
天気予報での気温のチェックをしていなかったので全く気づかず。
夕方になって初霜が降りたことを知った。
情けない。
落花生とサツマイモは初霜が降りる前に収穫しなければならないのに...。
翌朝も霜が降りる可能性があったので、夕食後、月明りの下、サツマイモに寒冷紗をかけた。

さて、今日(10/27)は、落花生とサツマイモの収穫。

f:id:kasikorera2017:20201027211552j:plain

落花生の収穫はスムーズだったがサツマイモは難航。
詳細は省略するが石がたくさん出てくるのだ。
サツマイモ掘りだが石掘りだかわからない。
畝から少し外れたところからはこんな巨大な石も出てくる。
まあ、重労働ではあるが、石掘りも面白いのだが、小麦の播種もしなければならないので、楽しんでばかりはいられない。

f:id:kasikorera2017:20201027212852j:plain

収穫した落花生とサツマイモはそれぞれ畑に干して、ラボ3畑の小麦播種。

f:id:kasikorera2017:20201027213149j:plain


ラボ3畑の「ゆめかおり(小麦)」エリアに10m×5条(エリアの半分)タネを播いた。
播いた種の量は54g。

f:id:kasikorera2017:20201027214010j:plain

(メモ)2019年と2020年秋 初霜と収穫時期

◆ 2019年秋

・初霜 11/2 2回目 11/5

・サツマイモ収穫 試し掘り10/10 1回目収穫10/17 2回目(10/24)

ラッカセイ収穫 10/30

・小豆収穫 2回目10/6

ヒョウタン収穫 11/5

・A村のMさんの畑のヤーコン収穫 11/11

・ダイコン&ネギ収穫 11/20

◆ 2020年秋

・初霜 10/26 2回目 

・サツマイモ収穫 試し掘り2回目10/26 収穫10/27

ラッカセイ収穫 試し掘り10/22  収穫10/27


ラボ3畑にライ麦播種 (おまけスペルト小麦の成長)

f:id:kasikorera2017:20201025202931j:plain
本日10/25、ラボ3畑にライ麦のタネを播いた。
ヨモギの根を根絶しないようにライ麦エリアを整備するのに時間がかかった。

    * ヨモギの根を根絶するくらいしっかり管理機をかければ簡単なのだが、ヨモギやスギナとうまく共生してくれるのではと期待している。甘い考えかもしれないが、何事も実験だ。

ラボ3畑の小麦エリアは、幅22m、奥行4m。
10/20、21、写真向こう側の幅6mのエリアにスペルト小麦を播種。
今日は、写真手前側の幅6mのエリアに10条のうち7条にライ麦を播種した。
中央の幅10mのエリアにゆめかおり(小麦)を播種する予定だ。
ゆっくりゆっくり少しずつタネを播いている。

f:id:kasikorera2017:20201025205447j:plain

さて、10/7に播種した最初のスペルト小麦はすくすくと成長している。

f:id:kasikorera2017:20201025205811j:plain



 

ズッキーニの種取りと梅干番茶

昨日はズッキーニの種取りをした。
種取り用として残しておいた2株。

f:id:kasikorera2017:20201023222507j:plain

まずは右側のズッキーニを包丁で切った(一部、タネを傷つけることになったのでこの切り方はNG)。

f:id:kasikorera2017:20201023222545j:plain

ワタの部分からタネを外し水に浸ける。
そして、水に浮き、実がふっくらしているものを残し、ぬめりを除去する。
f:id:kasikorera2017:20201023222621j:plain
こうした作業は面白いのだが、意外に時間がかかる。
ズッキーニの中身や水がとても冷たく、体が冷えてくる。
冷えは健康の大敵。
2株めのズッキーニに移る前に、梅干番茶(下記参照)で体を温めた。
無理しない、無理しない。

2株のズッキーニの種取りを終えて、1日干し終えた。
完全に乾燥するまで1週間程陰干しをしてから保管する。

f:id:kasikorera2017:20201024214720j:plain


(参考)梅干番茶

f:id:kasikorera2017:20201023223630j:plain

カップに梅干を入れ、番茶を注ぎ、梅干をほぐしたら、醸造醤油を少し垂らして、ゆっくり味わっていただく。
最近の僕の健康法の1つ。

キュウリの落下・自家採取

昨日の朝、キュウリが落下していた。
落下しそうになっているのに気がついてからおよそ1週間経過していた。

f:id:kasikorera2017:20201023211253j:plain

長さ40cm、重さ1.2kgだった。

f:id:kasikorera2017:20201023211448j:plain

興味を持ってキュウリを見守っていてくれた近所の方が自家採取するところを見学したいとのことだったので庭で実演した。

採取したタネはゼリー状の液体ごと容器に入れてフタを締め、2~3日発酵させて殺菌する。
f:id:kasikorera2017:20201023212320j:plain

あっという間に終わる作業なのだが、実はこの後、手間がかかる。
2~3日経ったら、「ボウルに入れて水洗いし、水に沈んだ種だけを残し、天日で半日、日陰で1週間程乾燥させる」のだ(『とっておきの野菜づくり』p173)。

(参考)キュウリのタネはこうなっている(1か月ほど前に採取して置いておいた別のキュウリの写真)。

f:id:kasikorera2017:20201023213248j:plain

馬力 ~馬が交通手段となる地域~

f:id:kasikorera2017:20201017202637j:plain

化石燃料を使用せず、お金で燃料を買う必要もない交通手段として、数年前から馬の利用を妄想していた。
馬ならエサを自給すればお金で燃料を買う必要もなく化石燃料も使用しない。
「馬に草を食べさせて、たまにはニンジンもあげよう。そうしたらお金がかからない生活できるよ」などと話して妻に呆れられていた。
ところが、最近、同じような考えの人と知り合いになり、その人から、「軽自動車でさえ、40馬力以上、馬40頭以上に引っ張られているようなもの」という話を聞き、その気持ちがますます強まった。

現在、我が家の自家用車(=軽自動車)は最大出力49馬力(49PS)。
49頭の馬に引っ張ってもらっているようなもの。
以前乗っていたツーリングワゴン車なら173馬力だ。
何と無駄な贅沢をしていることかと改めて思ったのである。

 * 最近、時々、自動車を馬に置き換えて道行く車を眺めてみることがある。高級ベンツとすれ違うときには、500頭の馬に引っ張られている馬車を思い浮かべる。


「そんなこと言ったって、今の時代に馬に乗るの?」と思うかもしれない。
しかし、視野を広げてみよう。
馬に乗っているモンゴルの遊牧民もいる。
かつて、チュニジアを旅した時には、山岳地帯でロバを交通手段にしている人も目撃したこともある(2007年)。

〈前方に人影が見えた(チュニジア中西部山岳地帯2007年)〉

f:id:kasikorera2017:20201017203918j:plain

〈ロバに乗った男性。お互いに軽く手を挙げて挨拶してすれ違った〉

f:id:kasikorera2017:20201017204304j:plain

そして、U.S.A.やカナダに居住しているアーミッシュと呼ばれる人々は、自動車は使用せず、交通手段として馬車を使っている(参考資料参照)。


僕が今住んでいる地域は、奈良時代末から鎌倉時代にかけて、朝廷に献上する馬を飼育する御料牧場に指定されていたところだという。
馬と縁があるこの地が、近い将来、環境に配慮して、日常的に馬が交通手段として使われる地域になると面白いなと思う。

馬を飼うのが大変ならロバでもいい。
ラクダならもっといいかもしれない。

(参考資料)「アーミッシュについて」

◆ ブログ記事:「電気も車もない昔ながらの生活【アーミッシュ】の人々に見る人間本来の姿」(「キナリノ - 暮らしを素敵に丁寧に」より)
https://kinarino.jp/cat6-%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB/10522-%E9%9B%BB%E6%B0%97%E3%82%82%E8%BB%8A%E3%82%82%E3%81%AA%E3%81%84%E6%98%94%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89%E3%81%AE%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%80%82%E3%80%90%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%80%91%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%80%85%E3%81%AB%E8%A6%8B%E3%82%8B%E4%BA%BA%E9%96%93%E6%9C%AC%E6%9D%A5%E3%81%AE%E5%A7%BF

◆ 文献:山中麻葉『アーミッシュカントリーの美しい暮らし 』 2020年、エムジェイブックス
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%BE%8E%E3%81%97%E3%81%84%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%97-%E5%B1%B1%E4%B8%AD%E9%BA%BB%E8%91%89/dp/4900894222/ref=sr_1_1?dchild=1&hvadid=386552705921&hvdev=c&jp-ad-ap=0&keywords=%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5+%E6%9C%AC&qid=1602158399&sr=8-1&tag=yahhyd-22

 

スペルト小麦発芽

毎日、少しずつ、少しずつ、麦類の畑整備と種まきを行っている。

〈麦類を栽培するラボ2畑〉

f:id:kasikorera2017:20201016205732j:plain


10/7にラボ2畑に播種したスペルト小麦(古代小麦)が発芽していることに、今日、気がついた。
おそらく、昨日あたりに発芽していたのだろう。

f:id:kasikorera2017:20201016210323j:plain

昨年、密に播き過ぎたので、今年は4cm間隔をめどに播種している。

f:id:kasikorera2017:20201016211221j:plain

今日まで、スペルト小麦を6条、ライ麦を3条、播種した。

f:id:kasikorera2017:20201016211149j:plain

(追記)
1条およそ14mなので、1条に約350粒のタネを播いている計算。
これまで播いた種は、スペルト小麦2100粒、ライ麦1050粒(26.6g)。


キュウリのその後 ~完熟果実を自ら切り離す?

f:id:kasikorera2017:20201015205127j:plain

畑の巨大なキュウリ。
黄色が濃くなり柔らかくなってきた。
そろそろ収穫してタネを獲る準備に入ろうかなと思って観察して驚いた。

f:id:kasikorera2017:20201015205429j:plain

キュウリは完熟したタネがたっぷり詰まった実を自ら切り離して落とそうとしているようだ。
考えてみれば当然。
キュウリは人間にもぎ取ってもらえることを期待しているわけではないのだ。
自ら実を落とす。
落下した実はうまくするとその衝撃で少し割れてタネを放出するかもしれない。

キュウリをもぎ取らず、自ら実を落とす状況を観察してからタネを獲ることにした。
今夜にでも「どすん」とキュウリの実が落下するかもしれない。